低気圧や前線が近づいて巻層雲(うす雲)が広がっているときに発生する「月暈」(写真/武田康男提供)
天気が崩れる荒天サイン
梅雨の晴れ間や夏空でも、荒天の予兆がわかれば備えやすい。天候が下り坂になる予兆の波状雲やレンズ雲、飛行機雲、積乱雲などを覚えておこう!
【月暈】暈が見えたら、天気が悪くなり、低い雲が増えてきたら雨に!
月が暈をかぶるのは、低気圧や前線が近づいて巻層雲(うす雲)が広がっているとき。細く暗い月のときは見えにくいので、満月前後の月で探すのがコツ。太陽に暈がある場合も天候は下り坂。
【波状雲】美しい波状の雲は低気圧の接近を示す雲の1つ
波のような模様の「波状雲」(写真/武田康男提供)
美しい波のような形を特徴とする波状雲。梅雨の晴れ間など晴天が続いていても、この雲が出たら、天候が下り坂になるので注意したい。低気圧の接近を知らせる目安となる雲の1つだ。
【太く残る飛行機雲】飛行機雲が消えないで太くなるときは雨が降る
飛行機雲は空気が湿っているときに太く残る(写真/武田康男提供)
飛行機の排ガスに含まれる水蒸気とちりが-50℃程度の冷気に触れて、氷の粒となり雲に。晴天で空気が乾燥しているとすぐ消え、低気圧の接近などで空気が湿っているときは太く残る。