中国の習近平国家主席(写真/共同通信社)

中国の習近平国家主席(写真/共同通信社)

 肉の値上がりにも、中国の影響が窺える。輸入牛肉の約5割を占める米国産が高騰。ショートプレート(バラ肉)の卸売価格は今年1月にキロ687円だったが直近では1190円と倍近くになった。

「コロナ禍や天候不良で牛肉の供給が減った一方、ワクチン接種拡大により、とりわけ中国の牛肉輸入量が急増したことで需給バランスが崩れた」(第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣氏)

 米農務省によると、米国から中国への牛肉輸出は3月に1万4552トンと、月間の過去最高を記録した。これは2019年の年間輸入量を上回る。

 日本の食卓は“爆食チャイナ”に侵食される一方だ。

※週刊ポスト2021年7月2日号

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