ファンの熱狂ぶりも「神高オリ低」の傾向(時事)
5大スポーツ紙(日刊スポーツ、スポニチ、サンスポ、デイリー、報知スポーツ)の1面を調べてみると、オリックスが交流戦優勝を決めた翌日(6月13日)でも、阪神、阪神、阪神、阪神、巨人だった(報知は常に巨人)。オリックスがパ・リーグで単独首位に躍り出た翌日(6月22日)はというと、これも安定の阪神、阪神、阪神、阪神、巨人(笑)。
では、関西ダービーの報じ方を占う交流戦での両チームの直接対決ではどうだったか。今年は6月1日から甲子園で3連戦を戦ったが、初戦でオリックスが勝った翌日は、「五輪選出の阪神選手」が3紙(日刊スポーツ、スポニチ、デイリー)、大坂なおみ(サンスポ)、巨人・岡本和真(報知)。2戦目に阪神が勝つと、翌日は報知以外の4紙がタイムリーを打った阪神・北条史也でそろい踏み。3戦目は再びオリックスが勝ったのだが、翌日の4紙は阪神の大山悠輔、佐藤輝明のホームランが1面を飾った。
コロナ前の2019年シーズンの観客動員数は阪神が約309万人でオリックスは約173万人と大きな差があった。57年前の阪神と南海ほどの差ではないが、いまだ在阪メディアでは、阪神中心は揺るがないようだ。