原田泰造の名前を挙げつつ、俳優業で成功する芸人について「演技力が高い上に、どんな物語にも違和感なく馴染む薄味のキャラクターを持っていること」と指摘したお笑い評論家・ラリー遠田氏はこう語る。
「タレントしての原田さんの魅力は、見た目も中身も爽やかなイケメンであるということです。原田さんには『曲がったことが大嫌い、原田泰造です』という持ちネタがありますが、その言葉通り真っ直ぐな性格の持ち主です。
芸人の中には、世の中を斜めに見て、他人を積極的にイジっていくタイプの人も多いのですが、原田さんにはあまりそういうところがなく、物事を素直に受け止めるので、そのさっぱりしたところが世間からは好感を持たれているのでしょう。
俳優業では演出の求める通りに役柄を演じる力が求められるので、原田さんにはそれが向いていたのだと思います。今後も芸人・俳優の両方で活躍が期待できます」
かつてインタビューに応えて「楽しくやる。自然にやる。無理に大きく見せない。これがいちばんだと思う」と語っていた原田泰造。プライベートでも“サウナ好き”という彼が様々なサウナへと足を運ぶ姿を描いた主演ドラマ『サ道2021』が注目を集めているのも、そうした飾らない性格が前面に出ているからなのだろう。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)