『ZUKAN MUSEUM GINZA』での時間の流れは早い。ほんの数十分の間に、朝、昼、夜が目まぐるしく動いていく。
そのため、早朝や深夜など、リアルでは観察が難しい生き物や珍しい生態まで観察できる。
「現在、このミュージアムでは、ゾウやライオン、キリンといった、メジャーな動物は登場していません。日本では動物園でも水族館でもなかなか見られない、図鑑でしか出合えない動物がたくさん“生息”しているということです」(北川室長)
ミュージアム内での時間帯や天候に左右されるため、一度に全部の生き物を記録することは難しい。図鑑を何度も開くように、訪れた人は何度も行きたくなる。実際、事前モニターに参加した小学生の79%が「また遊びに来たい」と回答している。
教科書を補うための読み物から、自ら足を踏み入れ、探索できる体験型施設へ。かつて夢中で読みふけった図鑑は、私たちが大人になっている間に、これほどまでに進化していた。
さあ、次はどんな手でワクワクさせてくれるだろうか。
※女性セブン2021年8月12日号