国内

銀座に誕生『ZUKAN MUSEUM GINZA』 動物園でも水族館でもない魅力

“迷い込める”世界初の体験型図鑑施設「ZUKAN MUSEUM GINZA」

 東京銀座の東急プラザ銀座のワンフロアに登場した『ZUKAN MUSEUM GINZA』。手渡される「記録の石」という端末を頼りに、図鑑の中に迷い込み、探し出し、観察し、自分の手で記録するという魅力溢れる施設だ。図鑑の意義や魅力を、全身で感じることができる施設として、7月にオープンして以来、親子連れを中心に盛況となっている。

 その『ZUKAN MUSEUM GINZA』の内部はどうなっているのだろうか──。最初の説明エリアを抜けると、まず出現するのは、深い森。

 風雨があれば、雨音と風を感じるような仕掛けになっている。ここには、ヒトと動物を区切る檻も、水槽もない。まるで図鑑の中に私たち人間が迷い込んでいるような錯覚に陥る。

 大きな角のヘラジカやかわいらしいミナミコアリクイが出てきても、すぐに近づくと逃げていってしまう。そっと近づいてじっと観察して初めて、手元の「記録の石」を使って、彼らの情報を調べ、記録することができる。

「探し出し、観察し、記録する」という、生き物との接し方そのものから体感し、自分の手足で図鑑をつくるのだ。

 川底を模したエリアでは、頭上からも水音が聞こえてくる。昆虫の生息するエリアでは、現実ではなかなか観察しにくいカブトムシの一挙手一投足まで、じっくりと観察することができる。

「実際の写真や動画では再現しにくい、その生き物の最も典型的な姿がわかるよう、細部までこだわり抜いたバーチャル映像となっているはずです。例えば、アレクサンドラトリバネアゲハは本物どおりに、羽の表面と裏面で柄が異なります。

 また、よくある一般的なアニメーションでは、カブトムシは体を水平にして飛ぶ姿が描かれますが、実際は地面と垂直な姿勢で飛ぶ。こうした修正を重ね、すべての生き物が、本物に忠実な姿で再現されています」(小学館図鑑担当の北川吉隆室長)

関連記事

トピックス

AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト