今は外交なども複雑になっていますが、目先のことだけでなく、未来と過去を見つめて政治を行うことは、この時代にこそ重要なのではないかと思います。
祖父の足跡を調べていたなかで、大学の卒業論文を目にしました。「職分社会と同業組合」という題で、今で言う仕事や社会的役割の「シェア」を論じたものなのです。祖父はクリスチャンでもありましたから、シェアという考え方は根っこにあったと思います。大平内閣は「田園都市国家構想」を掲げ、これは道半ばで終わってしまいましたが、交通網と情報網が発達し、東日本大震災を経た今こそ必要とされる政策ではないでしょうか。
祖父は、何十年も前に今の世の中に必要なこと、実現可能な構想を持っていた。それこそが「永遠の今」の表れではないかと思っています。