金メダルを獲得した堀米雄斗選手(写真/共同通信社)
スポーツ振興の神
【東京都/亀戸香取神社】
スケートボード男子ストリートの初代王者である堀米雄斗(22才)。活動拠点はロサンゼルス。4年前に米国に渡ってからは、世界最高峰の大会で次々にトップに輝いた。いまや10社以上のスポンサーを抱え、ロサンゼルスに豪邸を構える超一流アスリートだ。
2020年、正月。堀米は実家のある東京都江東区の亀戸香取神社を訪れていた。武将の神とされる経津主神(ふつぬしのかみ)を祭神とすることから“スポーツ振興の神”とも称されている。境内の絵馬には子供から大人まで、優勝したい、好成績を収めたいなどいろんな競技の願いが込められる。
宮司の香取邦彦さんは、初詣に来たときの堀米の姿を印象深く覚えているという。
「コロナ前で参拝客が多いなか、スケボーを手に参道を歩いてこられました。本殿前まで来るとスケボーを置いてきちんと二礼二拍手一礼をされていましたね」(香取さん)
その礼儀正しさに、神様も感心していたに違いない。
”勝運商店街”と呼ばれる参道の先に本殿がある(写真/亀戸香取神社提供)