強豪を倒し、米国との決勝にまで進んだ
野球は正式競技からの除外が決まっている。野球は2028年のロス大会の復活を目指しており、兄妹が同じ舞台に立つとしたら最短でも7年後となろう。
町田やキャプテンの高田真希と共に、大車輪の活躍を見せ続けた赤穂ひまわりは、メダリストに贈られる“ひまわり”の小さな花束を手にしてこう話した。
「見てもらってわかるとおり、やれていること、やれないことがはっきりした。通用している日本のスピードを生かしたバスケを追求して、3年後のパリ五輪で今度はアメリカを倒したい」
彼女の目線は、手にしたひまわりよりも明るく開けた未来を見据えていた。
取材・文/柳川悠二(ノンフィクションライター)
写真/代表撮影:雑誌協会