「即席ユニットのユニット名を作るのは、命名/名づけ行為の一種です。
“チョコンヌ”は、“チョコレートプラネット”の頭から3字、“シソンヌ”の後ろ2字を組み合わせて合計5字としています。音としては“チョ”は1音なので4音となります。日本語では一般的に3音、4音あたりが語として落ち着くので、安定した名前とも言えます。また、“チョコン”は“子供がちょこんと座っている”のように使われることもあり、可愛らしい様子を思い浮かべることができます。そこに“ヌ”がつくことで、面白く滑稽な感じを追加させる効果もありそうです。
“ガンバレルーやんレトリィバァ”は、“ガンバレルーヤ”が音としてはそのまま残り、最後の“ヤ”が“ゆりやん”の“や”と同じ音なので、うまくつなげられていると思います。“やん”を平仮名としたことで“ゆりやんレトリィバァ”の“やん”であることが分かり、バランス的にはどちらかに偏っているというわけでもなさそうです。
“チョコンヌ”は日本語として落ち着く長さではありますが、元となった2つのコンビ名を聞かなければ分かりにくい命名となっています。“ガンバレルーやんレトリィバァ”は日本語としては長いけれど、口にしてみるとリズムよく言え、一目で何と何の組み合わせなのかが分かるのが特徴と言えます」
ガンバレルーやんレトリィバァは準々決勝で敗退してしまったものの、チョコンヌは準決勝へと進出。間寛平と村上ショージの「ヤギとひつじ」も勝ち抜いている。秋に開催予定の決勝でも、ユニークなユニット名が旋風を巻き起こすことになるのかもしれない。
◆取材・文/細田成嗣(HEW)