ライフ

直木賞作家・佐藤究氏 YouTubeでは「面白い人間を見つけたい」

直木賞作家・佐藤究氏(写真/共同通信社)

直木賞作家・佐藤究氏(写真/共同通信社)

 YouTubeにハマっているのは若い世代ばかりではない。『テスカトリポカ』で第165回直木賞を受賞した作家・佐藤究さん(44)が語る。

「YouTubeが面白いんじゃなくて、人間が面白いんですよね。つまり、面白い動画があるからそのチャンネルを観るというよりは、面白い人間を見つけたいからYouTubeを観ているって感じかな」

 そう話す佐藤さんはYouTubeの特徴は「テレビでは絵にならないからと切り捨てられる部分もあえて全部見せる」ことだという。

「僕が一番よく観ているチャンネルは『スイーツ真壁チャンネル』です。現役プロレスラーの真壁(刀義)選手が、アントニオ猪木さんの秘話や大きな怪我をしたときに蝶野(正洋)さんに励まされた思い出などを語るチャンネルで、それだけでも昔からのプロレス好きにはたまらないんですが、スイーツを食べる回も挟んでくるんです。

 ただ食べるだけじゃなくて、クッキングトイで自分で作ったりする。首からチェーンをぶら下げた100キロ超えのおっさんが、『わ! これうまい!』って驚きながら手作りお菓子を食う姿を、僕みたいなプロレスのオールドファン連中はたぶん死んだ目をして観ているわけですよ(笑)。コンビニスイーツを食べる回だと、エクレアとかを2口くらいで平らげて、合計2000キロカロリーくらい食べてますよね、ほぼ無言で。テレビなら放送事故ですよ、もう(笑)。でもそこに真壁選手の人としての面白さがある。大先輩の長州力の物真似もよくやるので要チェックです」

『スイーツ真壁チャンネル』

『スイーツ真壁チャンネル』(YouTubeより)

『スイーツ真壁チャンネル』(YouTubeより)

開設年月/2020年2月 登録者数/8万8600人 公開動画本数/75本
 現役プロレスラーの真壁刀義が真面目に新日本プロレスの話をしたり、さらに極めて真面目にメイクやスイーツ作りに挑戦するチャンネル。

『ネック』

『ネック』(YouTubeより)

『ネック』(YouTubeより)

「以前はボディビルダーたちのチャンネルを観ていたけれど、彼らは大会直後にバカ食い動画を上げるので、一緒にバカ食いしちゃって……今はネックさんの発信する最新のボディビル情報とか大会レポートを観ています」(佐藤氏)

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
《コォーってすごい声を出して頭をかじってくる》住宅地に出没するツキノワグマの恐怖「顔面を集中的に狙う」「1日6人を無差別に襲撃」熊の“おとなしくて怖がり”説はすでに崩壊
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
今年の”渋ハロ”はどうなるか──
《禁止だよ!迷惑ハロウィーン》有名ラッパー登場、過激コスプレ…昨年は渋谷で「乱痴気トラブル」も “渋ハロ”で起きていた「規制」と「ゆるみ」
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
キム・カーダシアン(45)(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストの元妻の下着ブランド》直毛、縮れ毛など12種類…“ヘア付きTバックショーツ”を発売し即完売 日本円にして6300円
NEWSポストセブン
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン