スポーツ

オマーン戦 解説・松木安太郎氏の「いいボールだ!」の精度も低かった

古橋亨梧のクロスに松木安太郎氏は「いいボールだ!」と叫んだが…(時事通信フォト)

古橋亨梧のクロスに松木安太郎氏は「いいボールだ!」と叫んだが…(時事通信フォト)

 9月2日、サッカーW杯最終予選で日本はオマーンとホームで対戦し、0対1で敗れた。地上波ではテレビ朝日で中継され、松木安太郎氏と内田篤人氏が解説を務めた。この試合で、男子サッカーの日本代表戦を地上波では今年初めて解説した松木氏に、ある変化が見られたという。ライターで松木安太郎研究家の岡野誠氏が、松木氏の口癖である「いいボールだ!」発言に着目し、その“精度”を検証した。

 * * *
 かつて松木氏が「いいボールだ!」と叫ぶと、視聴者は「あまりいいボールじゃないだろ!」とツッコミを入れていた。しかし、日本が準優勝した2019年のアジア杯では全7試合で17回「いいボールだ!」と発し、9回は本当に「いいボール」だった。「いいボールではない」のは3回。「どちらか判断しかねるボール」が5回あった。つまり、9勝3敗5分で勝率7割5分と高確率で本当に「いいボール」だった。

 このように「いいボール」を勝利、「いいボールではない」を敗戦、「どちらか判断しかねるボール」を引き分けと表し、直近2年の男子サッカー日本代表戦における松木安太郎氏の「いいボール」を判定してみよう(※日付は全て日本時間。蹴った直後の「いいボール」に限る。手元の集計による)。

2019年10月10日 W杯2次予選 モンゴル戦 
前半10分・伊東純也のスルーパス → ○ 中島翔哉に通る

2019年10月15日 W杯2次予選 タジキスタン戦
前半47分・中島翔哉のコーナーキック(CK) → × 相手キーパー(GK)パンチング

後半5分・中盤からゴール前に数人でパス回し → ○ 速かったため、誰に「いいボールだ」と言ったのか不明だが、本当に「いいボール」の連続だった

2020年1月10日 AFC U-23選手権 サウジアラビア戦
前半11分・橋岡大樹のクロス → △ 惜しくも合わず

2020年1月15日 AFC U-23選手権 カタール戦
前半13分・田中駿汰のスルーパス → ○ 旗手怜央に通ってシュートもオフサイド判定
前半21分・相馬勇紀のクロス → ○ 杉岡大暉がボレーシュートも枠

2021年3月29日 U-24代表アルゼンチン戦(BS朝日で解説)
前半9分・久保建英のスルーパス → ○ 食野亮太郎に通る
後半20分・久保建英のフリーキック(FK)→ △ 惜しくも合わず

関連キーワード

関連記事

トピックス

17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン