女性や子供などの社会的弱者が、さらに弱い立場に追いやられるいまの社会を変えるために、何よりも必要なのは「分配」であると岸田氏は訴える。
「経済成長とともに、得た成果を分配することが大切です。株主や経営者が儲けを独占するのではなく、従業員やその家族にお金が分配されれば、家計が潤い消費が生まれ、経済の好循環が始まります。
なかでも国の経済を支える子育て世代が最も困っている教育費と住宅費は、国がしっかりサポートすべきです。また大企業と中小企業、都会と地方の格差にも、政府が責任を持って目配りをする必要があります」
身振り手振りを交え、時折ドンと拳で机を叩きながら、女性の生活と命を守る大切さを語った岸田氏。最後に菅首相の『リーダー力』について尋ねるとこう答えた。
「菅総理には、不眠不休でコロナ対策に取り組んでいただきました。さまざまなタイプのリーダーがいる中で、菅総理は、つまらないパフォーマンスはせず、ひたすらに仕事に取り組むというタイプなのではないかと思います。本当に頭の下がる思いです。
一方、私が考える日本のリーダーたる首相という立場で何よりも重要なのは、国民からの信頼と納得です。
では、国民から信頼と納得を得るにはどうしたらいいのか。政治家自身が説得力のある説明をすること、そして真摯な姿を見せ続けることだと私は信じています」
※女性セブン2021年9月23日号