シニアのライトユーザーに広がる選択肢

 auにとっても、サブブランドのUQモバイル、グループのジュピターテレコムが展開するJ:COMモバイル、傘下に収めたビッグローブなど、自陣営間でのユーザー移動なら許容範囲だろう。Aさんのような考えの人も想定の範囲内かもしれない。

 また、先のauショップのスタッフも、

「月々の料金や選択自由度の高さなどを考えると、特にライトユーザーが総じて多いシニア世代以上の方は、auよりUQモバイルのほうがおススメですね」と漏らしていた。

 IIJやNTTコミュニケーションズ等々、MVNOはデータ通信プランだけみれば総じてキャリアのプランより価格競争力があるが、音声プランとなると一部、日本通信がかけ放題を実施してはいるものの、まだまだ弱い。

 今後、MVNOが借り受ける通信ネットワークの接続料がさらに段階的に下がっていけば、かなり割安な音声プランがMVNOからも登場するかもしれない。そうなった場合、AさんはauやUQモバイル以外に乗り換える選択肢もアリだという。

 NTTドコモが3Gサービスを打ち切る2026年3月末までまだ4年半あり、ガラケーユーザーはドコモが最も多いと目される。逆に言えば、足元のauのガラケーユーザーを主戦場とした争奪戦は、まだ序章に過ぎないといえそうだ。

●文/河野圭祐(経済ジャーナリスト)

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