芸能

塚地武雅が解説する平成・令和の仮面ライダー【後編】Wからセイバーまで

各作品の魅力を熱く語るドランクドラゴンの塚地武雅(撮影/内海裕之)

各作品の魅力を熱く語るドランクドラゴンの塚地武雅(撮影/内海裕之)

 仮面ライダー大好き芸人としても知られるドランクドラゴンの塚地武雅が、平成・令和の仮面ライダーを解説。ここでは2010~2021年に放送された、仮面ライダーWから仮面ライダーセイバーまでの見どころを紹介してもらった。(前後編の後編)

●仮面ライダーW 2009年〈平成21年〉9月6日~2010年8月29日放映

 昭和のヒーローのテイストが、ちょこちょこ垣間見れるんです。昭和のファンからすると、それが嬉しかったり。基本フォームのサイクロンジョーカーなんてたまりません。2人で変身も面白い要素。なおかつ主人公たちがハードボイルドを目指す探偵なのも昭和チックですし。それこそライダーフリークを喜ばせる要素が詰め込まれています。

●仮面ライダーオーズ 2010年〈平成22年〉9月5日~2011年8月28日放映

 この作品は3種類のコアメダルの組み合わせの妙ですね。頭部、胸部、脚部がコンボ、亜種など幾通りもある組み合わせのフォームチェンジ。これがたまらなかったです。同系統のメダルが組み合わさったコンボには興奮しました。また、なにかと敵対しながらも、協力していたグリードのアンクとの生物を超えた友情もよかったです。

●仮面ライダーフォーゼ 2011年〈平成23年〉9月4日~2012年8月26日放映

 まずは仮面ライダーの世界を学園ドラマに落とし込んだのが斬新。さらに主人公がリーゼントの友達想いの一見ヤンキーというのも、ぶっ飛びます。そんな親しみやすさが子供たち以外に多くの若い層のファンを獲得したと思います。アストロスイッチを戦術に合わせて換装するのや、登場人物の名前が昭和ライダーに由来するのも素敵です。

●仮面ライダーウィザード 2012年〈平成24年〉9月2日~2013年9月29日放映

 目から鱗の作品。というのは、魔法をテーマにした男の子の特撮作品って、ありそうでなかったのでは。やはり魔法といえば、女の子。魔女っ子ナニナニみたいな。魔法使いの設定ゆえ肉弾戦のみならず、魔法を使っての戦闘シーンのスケールの大きさや斬新さ。また指輪を付けているからパンチなどの技を使わないといった丁寧な設定にも感服。

●仮面ライダー鎧武(がいむ) 2013年〈平成25年〉10月6日~2014年9月28日放映

 正直、とうとうフルーツにまで手を出してきたかと。でも、鎧、甲冑にフルーツを合わせる着眼点は見事、脱帽でした。実際、カッコいいですもん。鎧とオレンジが合わさり、鎧武に変身する姿は。できれば、鎧武の制作会議を覗き見したかったです。バナナと甲冑、どうやって融合させるの? って、みんなで侃々諤々したんでしょうね。

●仮面ライダードライブ 2014年〈平成26年〉10月5日~2015年9月27日放映

 正直、えっ? ライダーなのに車? と思ったことは否定できません(笑)。ただ電王で免疫がついているというか、むしろ車をベースにどんな展開が巻き起こるんだろうとワクワクする気持ちのほうが大きかったです。警察官が主人公なのも初の試み。熱血漢の主人公と変身ベルト・ドライブドライバー、ベルトさんの掛け合いも楽しかった。

●仮面ライダーゴースト 2015年〈平成27年〉10月4日~2016年9月25日放映

 それまでにも死んでいる人間がヒーローになる設定はなかったわけじゃありませんけど、仮面ライダーとしては初めてでしたから、とても新鮮でした。フォルム的にも、フードをかぶっているなんて斬新。なにより、宮本武蔵やエジソン、ベートーヴェンなど偉人の力で戦うというのは、子供たちにとって勉強にもなりますし。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン