●仮面ライダーエグゼイド 2016年〈平成28年〉10月2日~2017年8月27日放映
ここまでくると、どんなライダーが登場しようと驚かない自信があったのですが、レベル1のずんぐり体形のエグゼイドを見たときは度肝を抜かれました。レベル2の姿を見て安心。ただゴーグルに目玉、髪の毛のようなマスクには今まで以上に攻めているなと! ゲームをモチーフにもってきたり、医者という設定も目新しかったです。
●仮面ライダービルド 2017年〈平成29年〉9月3日~2018年8月26日放映
見た目が震えるほど好みでカッコよくて。目も基本のラビットタンクなんてウサギと戦車の形をしていて、このデザインにはアッパレでした。戦兎という名前もよかった。それでいてライダー史上最高IQの物理学者ですし。他にもフルボトルの無機物、有機物の要素も胸をつかまれました。物語も記憶喪失の主人公など深い内容でしたね。
●仮面ライダージオウ 2018年〈平成30年〉9月2日~2019年8月25日放映
平成最後の仮面ライダーとなります。顔のパーツが文字。複眼ではなく“ライダー”という文字が目になっている驚きのデザイン。平成ライダー20作品記念作ということもあり、他の平成ライダーの力を使えたり、平成ライダーの登場人物が登場したり。またシノビやクイズ、キカイなど未来のライダーたちが出てきたのもビックリでした。
●仮面ライダーゼロワン 2019年〈令和元年〉9月1日~2020年8月30日放映
令和1作品目。主人公は社長。そして、お笑い芸人を目指していた青年。秘書の人工知能ヒューマギア、イズとの関係性も大好きでした。スーツデザインは原点回帰で昭和ファンも唸るバッタがモチーフ。バルカン、バルキリーや滅亡迅雷もカッコよかった。戦闘時のアニメのような必殺技のテロップは、とても新鮮でしたよね。
●仮面ライダーセイバー 2020年〈令和2年〉9月6日~2021年8月29日放映
主人公の「物語の結末は俺が決める」という決め台詞が胸を熱くさせました。本編も本当に主人公が物語の結末を決めましたから。最終回、切ないけど、前向きなラストを迎えられたし、誰もが納得したでしょう。それと本がもうひとつの主役でしたし、子供たちも実在の本を手にすることで、より作品の世界観を堪能できたと思います。
【プロフィール】
塚地武雅(つかじ・むが)/1971年、大阪府生まれ。1996年、鈴木拓と漫才コンビ「ドランクドラゴン」を結成。現在は俳優としても活躍している
※週刊ポスト2021年10月8日号