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コロナの「終息」 ワクチンだけでは集団免疫の獲得に限界がある「3つの理由」

集団免疫の“ゴールポスト”はまた動く可能性も

 イスラエルやイギリス、アメリカなどでは、すでにブースター接種が始まっている。

 日本でも政府がブースター接種分のワクチン確保を進めている。2回目の接種が終わってから、8か月以上が経過した人を対象に3回目の接種を行う予定とされており、年内にも医療関係者から順次開始される見通しだ。

 ただ、ブースター接種が完了したとしても、それで新型コロナの集団免疫が達成されるかどうかは分からない。

 デルタ株を上回る感染力を持った変異株の出現、ワクチンの効果の想定外の低下――など、この先何が起こってもおかしくないからだ。集団免疫の“ゴールポスト”は、また動いてしまう、と考えておいたほうがよさそうだ。

接種前の10倍人と会えば「感染確率」は変わらず

 加えて、ワクチン接種後の人々の行動が変化することも気になるところだ。政府では、経済活動の再開に向けて「ワクチン・検査パッケージ」の検討が始まっている。今後は実証実験などを含めて、慎重に活動再開の具体内容が模索されることとなるだろう。

 ただ、ワクチンを打ったからといって、絶対に感染しないというわけではない。仮に、ワクチン接種によって、1人の人との接触で感染する確率が10分の1に減ったとしても、接種前に比べて10倍多くの人と接触すれば、結局、感染する確率は変わらないともいえるだろう。

 やはり、ワクチンだけで集団免疫を達成して感染を終息させるというのは難しそうだ。これまでとってきた感染防止策を、すぐに止めるわけにはいかない。まだ、しばらくは、不要不急の外出を避けて、石鹸による手洗い、人混みでのマスクの着用を続けるべきといえそうだ。

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