全国には、リストの60接戦選挙区の他にも、野党候補や野党系無所属候補の票を合わせると自民党候補を上回っていた選挙区が22ある。
とくに大都市圏に多い。東京ブロック(全25選挙区)の場合、自民党は前回19選挙区で勝利したが、そのうち14選挙区では反自民票(自民党以外の候補の得票)の合計が自民の得票より多かった。
今回の総選挙は立憲民主、国民民主、共産党などの野党ができるだけ候補が競合しないように選挙区調整を進めており、そうした選挙区も「落選させやすい選挙区」と見て良さそうだ。
自らの1票ではどうにもできない――そう考えていた有権者にも、大物政治家たちの足元を揺るがす大きな1票がある。
※週刊ポスト2021年10月15・22日号