カップ麺、スニーカーも「復刻人気」
このほか、サントリーが1981年から販売している「烏龍茶」について、ファミリーマートが40周年を記念して発売時と同じパッケージと味を再現し、限定復刻版として9月14日から発売している。
同じコンビニではセブンイレブンも、1971年の発売から50周年を迎えた「カップヌードル」(日清食品)で、昭和と平成の時代にそれぞれセブンイレブンで最も売れた「カップヌードル」の商品をやはり復刻し、9月28日から発売した。
昭和と平成の復刻「カップヌードル」を販売している日清食品
その他、復刻版商品の人気といえば、ナイキのシューズが定価の数十倍で転売されるなど、争奪戦がヒートアップしていることが知られている。昨今のスニーカーブームも相まって、最近は『1995年のエアマックス』(中公新書クラレ)といった書籍も売れているようだ。
現在は高値で取引されているナイキの「エアマックス」(時事通信フォト)
また、過去の時代を懐かしむだけの昭和レトロでは飽き足らず、ノスタルジックな要素を現代の感覚で再構築して楽しむ意味で、「ニューレトロ」という言葉もよく聞かれる。
たとえば、手帳を筆頭に文房具や雑貨を手がけるハイタイドには、レトロな色合いやモチーフを日常小物に落とし込んだ文具シリーズを、文字通りの「ニューレトロ」というブランド名称で展開している。
今後は一層、デジタルとアナログなモノやコトをうまく融合、調和させた、新たなレトロ感覚の商品やサービスも登場するかもしれない。
「昭和レトロブーム」はいつまで続くか