芸能

薬物使用疑惑で出演者が降板 製作は無期限延期で逮捕間近との声も

芸能人Xをめぐるドラッグ包囲網が(写真/GettyImages)

芸能人Xをめぐるドラッグ包囲網が(写真/GettyImages)

 薬物で逮捕された芸能人が、表舞台から姿を消す。だが片瀬那奈は「潔白」にもかかわらず、メディアから遠のき、地上波復帰は難しいとまでいわれている。芸能人に対する「追放の基準」が変化している。そしていま、「芸能人X」も新基準によって窮地に立たされているという。芸能界の最新薬物事情を追った。

 閑静な住宅街の一角、淡い電気が灯るデザイナーズマンションの駐車場に、1台の高級国産車が駐まっている。車には枯れ葉が落ち、車体の表面をうっすらとほこりが覆っている。長らく運転されていない車の所有者は、9月末で所属していた大手芸能事務所を退所した片瀬那奈(39才)だ。片瀬に向けられる視線は、今年の夏を境に大きく変化した。『週刊文春』(7月29日号)が、片瀬の恋人が麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことを《片瀬那奈もクスリをやっていた》とのタイトルで大々的に報じたのだ。

「彼氏が逮捕された当時、同棲していた2人の自宅にも家宅捜索が入りました。片瀬さんも事情聴取や尿検査を受けましたが、結果はシロ。それなのに、事務所には“家宅捜索や尿検査は受けていない”などと、なぜか虚偽の説明をしてしまった。信頼関係が失われたことで、事務所は契約を解除。事実上のクビといわれています。彼女自身はシロだったのに、退所のきっかけに薬物が絡んで見えたことで、当面はCMやテレビ番組への出演は難しいでしょう」(芸能リポーター)

 仮に人気芸能人が薬物使用で逮捕となれば、出演するドラマや映画がお蔵入りになったり、大幅な撮り直しを強いられたりする。当然、莫大な額の損害やスケジュールの再調整も発生する。そのため、昨今は少しでも薬物に関する噂があればオファーを避けるのが常識になっているという。

「キャスティングの際に、広告代理店や制作会社は、出演者について入念な“調査”を行っています。所属事務所や本人に、不祥事が発覚した場合の賠償金などに関する誓約書を書いてもらうケースもあるようです」(某テレビ局スタッフ)

 つい最近も「芸能人X」に薬物使用疑惑が持ち上がったことで、撮影予定だったある作品が頓挫している。

「Xさんは、来年製作スタートの作品にメインでかかわることが決まっていました。でも、今年の夏頃、薬物に関する噂が出たため、聞き取り調査をした。すると事務所が明確に否定しなかったそうなんです。要は薬物検査などによって身の潔白を示さなかった。Xさんは降板することになりましたが、共演者の中には“Xさんが出ること”を条件にしていた人もいたため、キャスティングで混乱。製作は無期限延期に追い込まれました。

 この一件で、Xさんの薬物疑惑が芸能界に広まり、彼の逮捕が近いという声すらあります」(映画製作関係者)

※女性セブン2021年10月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン