米国で開発された「勃起時の硬さスケール」
将来的には保険適用も
このところ勃ちが悪くなった──そんな不安がある人は、前述の「国際勃起機能スコア」でセルフチェックができる。また米国で開発された「勃起の硬さスケール」の日本版では、「グレード0」(ペニスは大きくならない)から「グレード4」(ペニスは完全に硬く、硬直している)までの5段階でEDを判別する。
硬さの表現として、グレード1が「こんにゃく」、グレード2が「みかん」、グレード3が「グレープフルーツ」グレード4が「りんご」とのイメージが用いられる。これらの指標を確認した上で、
「国際勃起機能スコアで16点以下、米国式スケールではグレード3以下の場合は医療機関を受診することが望ましい」(古賀医師)。
この先は幹細胞治療の保険適用も期待される。室井氏が語る。
「幹細胞治療は大きな可能性を秘めており、とくに日本は研究面で世界をリードしている。導入するクリニックも増えてきており、実績のデータが蓄積してくれば信頼性も高まってくる。病気の合併症など治療が難しい勃起障害に効果が示されるような革新が起これば、公的保険での治療も夢ではありません」
悩める男性たちが“自信”を取り戻す日は遠くない。
※週刊ポスト2021年11月5日号