自分が気になる1テーマで投票してもいい
選挙に行くのは当然としても、投票先を決めかねているという人は少なくないだろう。限られた政党や候補者が、自分の考え方と完全に一致することは稀だ。それでも現行の投票制度のもとで政治に参加する権利がある以上、投票行動で意思を表明しなければならない。そうした時にボートマッチ・サービスはどのように活用することができるのだろうか。
若者の声を政策に反映させる活動を行なっている日本若者協議会代表理事の室橋祐貴氏は、ボートマッチ・サービスの活用方法についてこのように語る。
「ボートマッチで出てきた政党や候補者にそのまま投票するのはおすすめしません。なぜなら使うサービスによって結果も異なるし、これまでどういう活動をしてきたかもよくわからないからです。
けれど、これまで注目していなかった政党について調べるきっかけになったり、個々の質問に答えていく中で自分の考えや重視する政策について整理できたりするため、投票先を考える入り口として便利なツールです。ドイツなど政治参加の進む諸外国でも広く利用されています。
自分が出馬しない限り、自分の考えと完全にマッチする政党や候補者は基本的にいませんが、どっちがマシか、自分の代表として誰に活動してもらいたいのか考えると投票先は選びやすくなるのではないでしょうか。そして、投票して終わりではなく、投票した候補者がきちんと仕事をしているのか、SNSで確認したり、要望を届けることも政治家としていい活動をしてもらうためには重要です」(室橋祐貴氏)