同様の理由から、中性脂肪値やコレステロール値が高くなった時は魚由来のEPA製剤である脂質異常症治療薬エパデール、肝臓の数値が高くなった時は生薬(熊胆)の薬効を起源とする胃腸薬のウルソ、血糖値が高くなった時は糖尿病治療薬メトグルコを飲むつもりだと一石医師は言う。
「エパデールに含まれるEPAは、血をサラサラにする以外にも血糖値改善効果があると報告されています。ウルソの薬効の起源である熊胆は、江戸時代から肝臓を含む胃腸などの万能薬として知られていました。
メトグルコは糖尿病に対する治療効果だけでなく、寿命を延ばす効果についても複数の研究結果が出されています。先程も同様の理由を述べましたが、私が薬を選ぶ時は、単に数値が下がるだけでなく、その結果として『延命効果』があるかどうかを重視します。また、歴史が古く、効果があり、副作用が少ないなどのエビデンスが揃っていることも大事です」(一石医師)