芸能

「いつも『死』がテーマにある」『ムショぼけ』沖田臥竜×鳴海唯対談

『ムショぼけ』原作者の沖田臥竜さんと女優・鳴海唯が語り合った

『ムショぼけ』原作者の沖田臥竜さんと女優・鳴海唯が語り合った

 10月から放送中の連続ドラマ『ムショぼけ』(ABCテレビ・日曜23時55分~、テレビ神奈川・火曜23時~)もいよいよ中盤に突入。元ヤクザ最高幹部という異色の経歴を持つ小説家・沖田臥竜さん(45才)の小説『ムショぼけ』(小学館文庫)の実写化で、ますます盛り上がっている。

 今回は、俳優・北村有起哉(47才)演じる主人公の陣内宗介の娘ナツキ役の若手女優・鳴海唯(23才)と、原作者の沖田さんの対談が実現。物語の舞台・兵庫県尼崎市出身の沖田さんと、その隣である西宮市出身の鳴海で、撮影現場での思い出と地元トークに花を咲かせた。さらには新型コロナウイルス禍で自殺者が増える社会状況のなかで、物語が投げかける「死」というテーマについても、真剣に語り合った。

 同作は、長い刑務所暮らしで社会と隔離されていた元ヤクザの中年男性の主人公が、出所後に世の中の環境の変化についていけず“ムショぼけ”に戸惑いながらも、家族やかつての極道の仲間たちと怒って笑って、ときにヘコんで涙を流すヒューマンコメディーだ。

 尼崎とその周辺の関西地区で、全編ロケの撮影が行われた。珍しいのは、ロケ地のコーディネートや、送迎車の運転手を沖田さんが務めたところだ。

沖田「神戸・須磨海岸で撮影するシーンがありました。そのとき、自分が運転して、メインキャストである(主人公と心を通わすヒロインの)リサ役の武田玲奈さん(24才)と、ナツキ役の鳴海さんの2人を現場まで送ったんです。後部座席で、同世代の2人が写真を撮り合って、和気あいあいとした雰囲気でした。実は、物語のなかにも、2人が海に向かってドライブするシーンがあります。リアルの世界でも、キャストの2人を車に乗せて海に走るなんて……ちょっと感慨深いものがありました」

鳴海「オーディションの機会をいただいて、脚本を読ませていただいたとき、この役は絶対に私がやりたい!って思ったんです。あれは撮影初日でした。沖田さんに送迎してもらったときに、作品への思いをお話しいただいたんです。そのとき沖田さんが、『物語のナツキは、自分の娘とリンクしているんです』とおっしゃった。“沖田さんの熱い思いに応えなきゃ”って、さらにナツキ役への責任感を感じました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン