鳴海はドラマで主人公の娘・ナツキを演じる((C)ABC)
沖田「NHK朝ドラ『なつぞら』にも出演されたり、CMにも出ておられたりする鳴海さんのお芝居は、さすが、の一言でした。ナツキは、父親が長年刑務所に入って苦労した子です。それでも、鳴海さん演じるナツキをドラマで観た人は“こんなええ子に育ってホンマによかった”ときっと感じたでしょう。鳴海さんは、文字以上の説得力で演じてくれました」
鳴海「ありがとうございます」
沖田「ナツキとの再会シーンは、視聴者が主人公の陣内に“よかったやん!”と温かい感情移入ができましたね。ところで、鳴海さんも兵庫県西宮市出身よね?」
鳴海「そうなんです。地元が舞台の温かい脚本を読んで『絶対オーディションに受かりたい』って思って挑戦していました。地元が舞台のドラマに出演できるなんて、運命ですよね。撮影期間は、実家から通っていました。沖田さんは、地元でドラマが撮影されることに、どんな心境だったのですか?」
沖田「尼崎出身の有名人といったらダウンタウンでしょう。自分は、彼らでも叶えたことのないこと、つまり、地元で自分の原作本のドラマを撮ることをやってみたかったんです」
鳴海「これからドラマ放送も中盤にさしかかり、さらに物語が盛り上がっていきます。最初のほうは事件のシーンがあったり、どんなストーリーなのかと思っていた方も多いと思いますが、家族愛などハートフルなシーンもこれからは楽しみにしていただきたいです」
沖田「これは今後の放送のネタばらしになるので詳しくは言えませんが、いままでの自分のほかの作品もそうであるように、自分にとって『死』は大きなテーマです。ちょうどこの作品を執筆していたとき、女子プロレスラー(木村花さん)や三浦春馬さん、竹内結子さんなどの悲しいニュースが続いていました。現代的なテーマとして、これは欠かせないと感じました。本作品でも『死』が、物語の流れの重要なポイントになっています」