2020年にLGBTQ+の集う場所として作られたプライドハウス東京レガシー

2020年にLGBTQ+の集う場所として作られたプライドハウス東京レガシー

 小学校の非常勤講師を務める鈴木さんだが、職場にも友人にもカミングアウトした今は、成長の過程で自分のような思いをする子供を1人でも減らしたいと願って講演を続ける。

 保護者向けの講演会では参加者から「シゲ先生、LGBTのことは知識としてはたしかに分かるけど、感情としては気持ち悪い、受け入れがたいという嫌悪感が湧いてしまう」という意見が上がったこともある。

「正直におっしゃってくださって、勇気のある発言だと思いました。自分の中の嫌悪感に気づくのも、大事な一歩なんです。僕たち当事者が揺れているのと同じように、受け入れる側も揺れて迷って悩んでもらっていいんだと思っています」

「性の多様性教育」の入り口に日本は立っている。

【プロフィール】
鈴木茂義(すずき・しげよし)/1978年生まれ。小学校で算数の学力向上などを指導。LGBTQ+関連の講演活動も。

撮影/藤岡雅樹

※週刊ポスト2021年12月10日号

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