国内

「パパ活」に依存する女性たち 金銭を介した交際のリスクと法的責任

なぜパパ活をやめられなくなるのか(イメージ)

なぜパパ活をやめられなくなるのか(イメージ)

 1990年代半ばに登場した「援助交際」という言葉に取って代わり、2015年前後に使われるようになった「パパ活」。金銭を介した男女のお付き合いといった意味合いで捉えられることが多いが、当事者たちの声に耳を傾けると、「お金に困っている」というよりも“パパ”への強い依存があるように見える。ジャーナリストの河合桃子氏がレポートする。

(前後編の後編。前編は〈「パパ活」をやめられない女性たち お金に困っていないのに続ける理由〉

 * * *
 今年29歳のゆうかさん(仮名)も、香さんと同様に“30歳引退説”に焦っているという。白い肌でややぽっちゃり気味の風貌で、水卜麻美アナ似。いかにも人が良さそうなゆうかさんは「パパに恋愛依存してる」と口元を震わせた。

「28歳になった頃、もうパパ活は潮時だと感じていた時に今の彼と出会いました。“独身だから安心して”と言われ、最初はパパとして付き合っていました。

 当時、別のパパもいましたが、そのパパの奥さんに私の存在がバレて脅迫されたんです。急きょ、引っ越さなければならなくなり彼が部屋を用意してくれました。彼からは家賃とは別に毎月30万円の手当をもらいながら半ば同棲生活が始まり、どんどん彼を好きに……。でも、お金で割り切れたほうが楽でした。

 だって彼は実は既婚者だったことを隠してたんです。今はいずれ離婚するという言葉を信じて待ってます。私には、もう後がないって思ってます」

 ほんのひとときの“お小遣い稼ぎ”だと始めたパパ活が、いつの間にかやめられなくなっていることに気づく女性もいる。

 自身も10年ほど愛人経験があるパパ活コンサルタントの七瀬結氏によれば、昨今のパパ活女子は“パパ活をやめられなくなる仕組み”に苦しんでいるようにも見えるという。

「パパ活で“一緒にご飯を食べただけで何十万円もらった”なんてことはハッキリ言って一握りですが、パパ活女子のSNSにはそんな投稿が溢れています。これは実在する女の子による投稿ではない場合もあります。一部の交際クラブでは“パパ活で稼げる”と印象付けて女性登録数を増やそうと、パパ活女子になりすまして偽りの華やかな投稿をしているケースさえあるのです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン