そんな偽の情報に踊らされ、パパ活女子同士がお互いを煽り合っていることもあるという。
「SNSでパパと『こんなご飯食べた』とか『このブランド品をもらった』と自慢し合うことに充実感を得て承認欲求を満たしたり、自分の存在価値まで高まった気になってしまう女性は多いのです」(七瀬氏)
条件の良いパパに選ばれようと必死な女性も多い。
「パパに好まれる容姿に近づこうと、顔や体に整形手術を施す女性もいるほどです。また“パパに整形費用を出してもらう”ことがパパ活女子のステータスになっているとさえ聞きます」(七瀬氏)
パパ側の声も聞いてみよう。常時5人ほどの女の子のパパをしているというRさん(65歳)は言う。
「あざとい演出で“私のパパになって”とアピールしてくる子もいます。けど私が選ぶ女の子はあくまで“天然さん”。隙があって垢抜けすぎない子に服を買ってあげたり良い店に食事に連れて行くうちに、女性として磨かれていく姿を見るのが良いんです」
失恋のない蜜の味
Rさんは“女の子には感謝の気持ちしかない”と言うが、一方で女の子に対し優越感もある。
「女の子は選ばれたい一心だけど、僕のほうは“ちょっと違うかな”と思ったら、次の子にいっちゃうもんね。いわば僕のほうだけが選び放題。でも、選んだ子にもきちんと僕に恋心を持ってほしいから“次も会ってくれるなら、お食事に行きませんか”とお誘いするんですが、断わられたことがないですもん。パパ活での老いらくの恋は、苦い失恋のない蜜の味ですよ」
パパ活にのめり込んでいく女性たちがいる一方、“奪い合い”の対象となる男性側の表情は明るい。