国内

縁切りご祈祷のお布施は5000~5万円が相場 金額ではなく「納得感」が大事

縁結び神社やお寺は縁切りにも(写真は京都・伏見稲荷大社。AFLO)

縁結び神社やお寺は縁切りにも(写真は京都・伏見稲荷大社。AFLO)

 新年を迎えたのを機に、悪縁をきれいさっぱり清算したいと考えている人もいるだろう。なかには、神社や仏閣、おまじないといったスピリチュアルな方法に頼りつつ、悪縁を断ちたいという人もいるかもしれない。白狐など、神様の使いからのご神託に基づいたアドバイスを行う神託コンサルタントの町田真知子さんは「悪縁かどうかは、その人と一緒にいて快いか不快かで判断するといい」と話す。

「よい悪いではなく、あなたが不快に感じたら悪縁だと思っていい。ですが、だからといって“断ち切りたい”と強く意識を向ければ向けるほど、その負の感情が、よくない現実を引き寄せてしまう。高い次元で見れば“好き”も“嫌い”も、エネルギーの強さは同じだからです。そもそも、嫌いな相手に、あなたの貴重な思考や時間、エネルギーを費やすのはもったいないことです」(町田さん)

 縁が切れないなら、それはその人のことを思いすぎて、自分で“くされ縁”を招いてしまっているのかもしれない。一方、精神科医の樺沢紫苑さんは、嫌いな相手を敵ではなくするには「笑顔」と「感謝の言葉」が有効だと語る。

「嫌いだからといって反論や攻撃をすれば角が立ちます。心の中では“うるさいわよ!”と思っていても、笑顔で“ありがとう”と言ってスルーしましょう。心理学的には『同属性の法則』といって、似た者同士が集まるようになっています。つねにニコニコしていれば、あなたを攻撃したがる人は“意地悪のしがいがない”と感じて去っていきますし、代わりにいつもニコニコした、感じのいい人が集まってきます」(樺沢さん)

 これは決して、「いつ、どんな相手に対しても笑顔で優しく接しなさい」という意味ではない。

「聖書の有名な一節に『自分を愛するように隣人を愛しなさい』という言葉があります。ですが現代の人たちには、その反対で『隣人を愛するように自分を愛しなさい』とお伝えしたいです。ここでの“愛する”とは、あるがままの自分を許し、受け入れるこということ。すると、自然と周りからも愛され、よい縁が集まります。

 一方、空気ばかり読む“いい人”は、自分よりも相手を優先してしまっていて、それでは本当によい縁にはつながりにくい。自分を愛せていない人が隣人を愛することはできませんから」(町田さん)

悪縁を祓うのにいくら払える?

 それでも、どうしても切れない縁があるなら、神頼みも一手。世界各国の呪術などに詳しい神戸大学大学院国際文化学研究科教授の梅屋潔さんによれば、縁を切りたい場合は、縁結びで有名な神社や仏閣に行くのがよいという。

「基本的に、縁結びの神様や仏様は、縁を切ることも自在にできるといわれています。有名なのは、大阪・天王寺区の鎌八幡。実際に、不倫相手にお金をせびられ続けていた50代の女性が、この寺のおかげで悪縁を断ち切ることができたそうです」(梅屋さん)

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン