縁切りの相場は(写真/Getty Images)

縁切りの相場は(写真/Getty Images)

 鎌八幡の縁切りのご祈祷のお布施は、5000~5万円が相場。お布施やお賽銭は“気持ち”というが、この金額を安いと思えるなら、その思いは成就するだろう。

「縁切りのために5万円を払って、“こんなにお金を払ったんだから、もう大丈夫!”と納得できることが大切です。どんな神様よりも、“自分自 神”がいちばんの決定権を持っていますから。一方、お賽銭箱に小銭を入れて形ばかり祈ったとしても、内心“どうせ叶わない”と思っていれば、その通り叶いません。金額の大小ではなく、自分が心から納得して、お賽銭やお布施を払っているかどうかが重要です」(町田さん)

 梅屋さんによれば、お布施やお賽銭はいわば、それ自体が儀式のようなもの。高額である必要はないので、気持ちに見合った金額を出して祈ることで、縁を切る意思を強く持つための原動力となる。

 縁切り神社や仏閣は、前出の鎌八幡のほか、京都の安井金比羅宮や伏見稲荷大社などが有名だが、梅屋さんも町田さんも、わざわざ遠方の神様に参拝せずとも、できるだけ近くの縁切り・縁結び神社や仏閣に通う方がよいと話す。

 さらに、儀式としての役割を果たしさえすれば、自宅でできる“おまじない”も、すべて有効な縁切り術になる。

「盛り塩をする、相手の名前を書いた紙を水に流す、『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前』と唱えるなど、形は何でもかまいません。これからの時期、鬼を悪縁に見立てて豆まきをしたり、門や屋根にひいらぎといわしの頭を置いたり、節分の習わしを丁寧にやってみるのもよいでしょう。

 ただし、おもしろ半分や半信半疑では、効果が出ることはありません。“絶対に悪縁を切る”という強い思いを持って、行動の節目や儀式としておまじないを行うことが重要で、生半可な気持ちで行っても、効き目は期待できません」(梅屋さん)

 相手の写真を燃やしたり、わら人形に釘を打ったりする呪術のような儀式は、その過激な形式で「こんなことまでしたんだから、絶対に叶うはず」と思える、有効な手段ではある。だが、相手の不幸を願う攻撃的な祈祷にあたるため、結果的に自分が不幸な目に遭うことが多いという。

「悪縁を断つだけでなく、良縁を引き寄せることにも効果的なのが、湯船につかること。シャワーで済ませず、湯船でゆったりリラックスして、“は~っという息を吐くと、邪気が出て、気の巡りも整います。お清め効果を高めたいときには粗塩やお酒を入れ、頭からつま先まで潜ってみるのもおすすめです。気持ちよさを優先したいときは、市販のバスソルトでも構いません。

“うれしい”“いやだ”など、人の感情は、常に電波のように外に発信されており、他人の発した感情を浴びると、体の外側に“穢れ”としてついてしまう。体の汚れと同じようにお風呂で落としてください」(町田さん・以下同)

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン