綾子が作家生活を開始してからも、ぜいたくをせずに質素な暮らしを続けた三浦夫婦。綾子が執筆を行った当時の部屋は「三浦綾子記念文学館」に復元されている
いつもきまって2階の個室を利用
『お座敷居酒屋 大舟』は、飲食店がひしめき合う旭川の“3・6街”の中心にある。綾子がいつも利用していた2階の個室には、代表作『氷点』の初稿の1枚目が飾られている。
わかめとねぎが具材の、シンプルなみそ汁『わかめ汁』(300円)。質素な食事を好んでいた綾子には、ほっとできる味だったのかもしれない。
食にこだわらなかった綾子が店主に唯一注文をつけていたのが、なすの種類。「丸々としたなすはある? 私、あれが食べたいの」と、米なすを好んで食べた。※『なす焼き』は現在メニューになし。
※女性セブン2022年1月20・27日号