芸能

好スタート『鎌倉殿の13人』の現場で悲しい別れ“名脇役”の馬が急死

小栗の誕生日にサプライズが・・

小栗主演の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の現場で昨年11月、悲しい出来事が

 1月9日にスタートしたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。三谷幸喜(60才)が脚本を担当する同作は、第1話の平均世帯視聴率(関東地区)は17.3%、第2話も14.7%と、好調なスタートを切ったが、昨年末には、キャストやスタッフが悲しみに包まれたこともあったという。

「18年以上、数々の大河ドラマに出演してきた馬のスピンが、11月末に急死したんです。小栗さんも乗ったことのある馬で、ひどくショックを受けているようでした」(NHK関係者)

『鎌倉殿の13人』では、乗馬を得意とする東国武士たちが激しい騎馬戦を繰り広げるため、馬の演技はなくてはならないものだ。スピンをはじめ多くの馬を育成し、役者への馬術指導を行う山梨県北杜市の乗馬クラブ「ラングラーランチ」代表の田中光法さんは、悲しみをこらえながらこう語る。

「馬のなかでもスピンは名優中の名優。ここぞというときはスピン、というくらいの絶対的エースでした。これまでの大河ドラマでも大活躍し、『真田丸』では堺雅人さん(48才)が、『功名が辻』では仲間由紀恵さん(42才)が乗りました。俳優さんと役馬が心を通わせていなければ、いい乗馬シーンは撮れませんし、時には危険が伴う場面もある。お互いに信頼を寄せ合う親友のような関係なんです」

 通常のドラマと比べ、大河ドラマは撮影期間も長く、国民的な作品だけあってプレッシャーも大きい。その分、いちばん近くで支えてくれた馬への思いも強くなるようだ。

「昨年は仲間さんが久しぶりにスピンに会いに来られました。夏には堺さんも来てくれて……。最後におふたりに会うことができて、スピンもうれしかったと思います」(田中さん)

 スピンは25才で、人間でいえば70才過ぎだが、体は若々しく、まだまだ現役で頑張っていたという。

「馬の死因としては疝痛といって便秘によるものが多いのですが、それほど痛がってもいなかったので、獣医さんに投薬してもらったうえで様子を見ていたんです。ぼくはほとんど寝ずに看病していたので、夜9時頃、状態が落ち着いているのを見計らって、仮眠を取りました。ところが2時間ほど後に様子を見に行ったら、もう心臓が止まっていて……。本当に手間をかけない馬でした。

 スピンはぼくにとって特別な存在だったので、撮影の仕事を辞めてしまおうかと思うくらい落ち込んでしまいました」(田中さん)

 スピンは『鎌倉殿の13人』にも出演している。第1話の冒頭シーンで、小栗演じる義時の馬を猛スピードで追いつめる難しい演技を見せていた“名脇役”がスピンだった。

「スピンが死んだのは『鎌倉殿の13人』の年内撮影がひと段落したタイミング。きっと、迷惑をかけないようにと思ったのでしょうね。本当にみんなから愛された馬でした」(田中さん)

※女性セブン2022年2月3日号

源頼朝役の大泉

源頼朝役の大泉

2020年に大泉と映画でもニセ夫婦役を好演

2020年に大泉と映画でもニセ夫婦役を好演

頼朝の最初の妻を演じる

頼朝の最初の妻を演じる

義時の継母を演じる

義時の継母を演じる

三谷

脚本を務めるのは三谷幸喜

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト