芸能

主演ドラマ好調の菅田将暉、前の自分を上書きし越える凄さ

活躍が続く菅田

作品ごとに新しい顔を見せる菅田将暉

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)で主演を務める菅田将暉(28才)について。

 * * *
 1月10日にスタートした月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』。その第1話の見逃し配信の再生回数が、1週間で424万回再生を記録し、フジテレビのドラマで歴代最高になったという。

 それもそうだろう。ドラマ自体が面白いというだけでなく、菅田将暉さん演じる主人公・久能整(くのう・ととのう)という人物にぐいぐい惹きこまれていく。なんといっても彼の「パラ・ランゲージ」(声質や話すピッチ、テンポ、ボリューム、間の取り方など声に関するすべての要素)による演技は見事だったのだ。

 原作は、累計発行部数1300万部を突破している漫画家・田村由美氏の人気コミック『ミステリと言う勿れ』(小学館)。今クールで最も注目されていたドラマだけに、菅田さん演じる整にはさまざまな意見が飛び交った

 私個人としては、このミステリー漫画のいちファンである。内容や原作の持つ空気観が好きというだけでなく、整が人を観察する時の視点やマインドリーディングのやり方が、会見などを分析する時のポイントと似ていたりするので、原作者である田村さんの観察力の鋭さに驚かされている。もしこんな人が身近にいたら、「いつもチェックされているみたいで気が抜けないよな~」と思うほどだ。

 主人公の久能整は、アフロヘアの天然パーマにコンプレックスを持ち、友達も彼女の1人もいない、カレーを愛する大学生。社会で「当たり前のこと」とされていることに疑問を持ち、某大な知識と独自の価値観による持論で、ただただ思いつくことをマイペースで話すうちに、いつのまにか事件の謎だけでなく、人の心まで解きほぐしてしまうというストーリーだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン