「こわもて、小太りで“おれはこの辺りで顔が利く”とすごむこともあった。仕事をしている雰囲気はありませんでした」(前出・近隣住民)
きょうだいのなかには、この男性の連れ子もいたという。一家は5年ほど前に、隣接する蓮田市から転居してきた。母親はかつて「自分はほとんど小中学校に行かなくても看護師になれた。だから、子供たちも学校に行かせなくていい」と豪語していたという。
「うちの子が同級生なんです。颯太くんは、転校してきて1か月くらいは小学校に通っていたけれど、その後はずっと不登校状態。学校関係者や教育委員会の人がたびたび訪れていました。中学校には一度も行ったことがないんじゃないかな……」(前出・別の近隣住民)
颯太くんだけでなく、きょうだいたちは“不登校だらけ”だった。学校にも通わず、日常的に妹と弟の子守を担う「ヤングケアラー」状態だった颯太くんは、いわれのない暴力を受け15年で人生を終えることになった。犯人逮捕へ向け、警察の捜査は続いている。小学校の卒業アルバムに、颯太くんの写真は一枚もなかった。
※女性セブン2022年2月10日号