1955年頃、米・カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド正面玄関(AFP=時事)

1955年頃、米・カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド正面玄関(AFP=時事)

舞浜駅混雑緩和の最適解を探して

 舞浜駅はホームに階段とエレベーターが2か所しかない。コロナ禍により、東京ディズニーリゾートの来園者数は減少し昨年は臨時休園もした。舞浜駅利用者の大部分は東京ディズニーリゾートへの来園者なので、昨年のような状況だったら駅施設を改良せずとも支障は起きない。しかし、コロナ禍が収束すれば、来園者数が以前のように戻る。

「ホームの延伸工事は2020年4月に着工しましたが、以前からJR東日本とオリエンタルランド、そして地元の浦安市とも混雑緩和の協議を続けてきました。駅改良にかかる約44億円の工事費は、JR東日本とオリエンタルランドで折半して捻出しています」(同)

 駅の混雑は、単に鉄道事業者だけの問題ではない。そして、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドだけの責任でもない。鉄道の駅は、ディズニーへの来園者だけが使うのではなく地域住民なども使うからだ。

 地元の浦安市は、2018年度に舞浜駅の混雑対策として、ホーム延伸の調査・検討に1000万円の予算を計上している。

 また、京葉線のホームとは別事業だが、南口バスターミナルの整備にも約6000万円の予算をつけている。これはバスターミナルを整備することで、副次的に京葉線ホームの混雑が緩和されることも含まれている。

 舞浜駅には北口と南口があり、東京ディズニーリゾートの施設は南口に集中している。当然、混雑するのは南口だ。駅南側に南口以外の出入り口を設ける案も考えられるが

「舞浜駅の南口はJR東日本の所有地ですが、すぐに弊社の所有地ではなくなります。所有権の問題もあり、駅の出口を増やすことは簡単ではないのです」(同)

 のぼり電車とくだり電車の停車位置をズラすためにホームを約100メートル延伸するという奇策は、さまざまな制約のなかでJR東日本千葉支社がたどりついた最適解でもあった。

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