芸能

《ソロで音楽活動5周年》香取慎吾が語った「5人とは違って…」「もっとできるはずなのに」ソロで経験した“挫折” ライブツアーでは「パーフェクトビジネスアイドル」としてファンを沸かせる

ソロとして音楽活動5周年を迎える香取慎吾

ソロとして音楽活動5周年を迎える香取慎吾

 キャリア初となるソロアリーナツアーを行っている香取慎吾(48才)。ソロとしては音楽活動5周年を迎える。ソロとしての苦労やツアーで見せた新たな姿など、SMAP時代から香取の取材を続ける、放送作家でコラムニストの山田美保子さんがレポートする。

* * *

 6月2日、『Nスタ』(TBS系)のエンディング。メインキャスターの井上貴博アナは、外の様子や10日間天気などを伝えた後、次のように切り出した。

「そして、このあとの『CDTVライブ!ライブ3時間スペシャル』…、初登場する方がいらっしゃいます。どなたでしょうか?」

 とクイズ形式で話だし、さらにヒントとして、「SMAPさん」というワードを出した。MC席に並んでいた出水麻衣アナ、山形純菜アナ、高柳光希アナらが答えに困っている中、井上アナは「時が止まった」と“してやったり”といった表情を見せた後、「香取慎吾さん」と回答。それを聞いて満面の笑みを浮かべ、拍手をする出水アナのリアクションで『~ライブ!ライブ!』MCの「ライブスタッフ・えとちゃん」こと江藤愛アナへと繋いだ。

 同番組で香取が歌ったのは、2000年生まれのシンガーソングライター、乃紫(のあ)とのコラボ曲、『一億人の恋人(feat.乃紫)』。“推し活”をテーマにした曲を香取が提案したら、一発で『一億人の恋人』というタイトルワードが送られてきたという。その後、歌詞や曲やアレンジに「天才」と思ったという香取。そして乃紫にとって、国民的アイドルの香取は、文字通り「一億人の恋人」だったのだ。 

 現在、アルバム『Circus Funk』を引っ提げた『SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025』なるライブツアーの真っ最中である香取。5月17日には『with MUSIC』(日本テレビ系)にソロで初登場し、5月26日にはTOKYO FMの番組をジャックし、仲間の稲垣吾郎がパーソナリティを務める『THE TRAD』にも出演して話題を呼んだ。さらには5月29日の『SONGS』(NHK)、31日の『王様のブランチ』(TBS系)などにも出演している。

 アルバムをリリースし、ライブをひかえたアーティストなら「当たり前」とも言えるスケジュールだが、香取が稲垣や草なぎ剛と共に「新しい地図」を広げた2017年秋から数年間は、こうしたことが当たり前ではない時期が続いたものだ。『~ライブ!ライブ!』についても番組がスタートしたのは2020年3月30日だから、つまりは5年間も出られずにいたのである。同局の井上アナが様々な想いを込めて香取の初登場を煽ったのにはそんな背景があったのだ。

ボイストレーニングでさらに磨いた歌唱力

 ソロでの音楽活動5周年を迎えた香取が“原点”である『明治座』を訪れた様子をカメラに捉えたのは前出の『SONGS』だ。

 芝居のイメージがある『明治座』がシンガー・香取を迎えたのは2021年4月の『さくら咲く 歴史ある明治座で20200101にわにわわいわい 香取慎吾四月特別公演』。元々2020年4月に開催予定だったが新型コロナウィルス流行の影響で翌年に延期となったのだ。香取は2022年4月にも『明治座』で『香取慎吾 二〇二二年四月特別公演 東京SNG』を開催している。

 筆者はどちらの公演も観に行ったが、真っ先に抱いた感想は「慎吾ちゃん、歌がうまくなっている」ということだった。SMAP時代よりも明らかに歌唱力がアップしていたのだ。思わず事務所のスタッフにそれを伝えたら、「ボイストレーニングなど、がんばっていたようです」と教えてくれた。

 当時のことを『SONGS』でMCの大泉洋に語った香取。

「(ソロ公演で)もっとできると思ってたらできなくて…。1人って、5人とは違って、ずっと(観客が)僕を見るんですよ。ずっと歌うし、ずっと踊るし、ずっとセンター。いざ(公演が)始まってみたら、体がボロボロだし、歌も歌えなくて、喉つぶれちゃうみたいな。もっとできるはずなのにって。それも含めて悔しかった。『悔しかった』なんて(感情はこれまで)、あんまりなかったかもしれない。よくやったよなぁ」と。

 5人ではないことがこれほど大変なのだということを目の当たりにした香取は、SMAP時代はメンバーがソロで歌うパートのときは休めたり、後ろを向いたりしていたなどとさらに説明し、「身体のことを気にしたり、ボイストレーニングしたり」と振り返っていた。

『明治座』の楽屋からステージに上がる階段を昇るのも辛いと感じるほどボロボロになった頃、初めてInstagramに写真をアップした際、ファンの皆さんから多くの「いいね」やコメントがつき、涙したという香取。

「一人になって、一人で頑張ってるっぽくしてるけど、全然一人じゃない」とも思えたのだという。

 それでもまだコロナ禍だったため、客席を埋め尽くしたファンの皆さんは全員マスクを着けていた。だが、最後は「その下の顔が見えた」とも言っていた香取。

 2016年、SMAPが解散してから9年、「新しい地図」がスタートしてから8年。香取が様々なジャンルで新たな一歩を踏み出す度、懸命に応援してきた“相思相愛”のファンの皆さんは再び香取が笑顔を取り戻せるよう懸命に応援し続けてきたものだ。その想いはもちろん香取にはストレートに伝わっていて、「慎吾ちゃんの音楽を聴くことによって自然に背中をおされてもう一歩、踏み出しちゃったって言われたら嬉しい」とも言っている。

 5月31日と6月1日、東京・国立代々木競技場第一体育館から幕を開け、2日間で約2万人を動員し、大盛況のスタートをきった『SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk2025』は、5月28日にリリースされた3 rdアルバム『Curcus Funk』の世界観をストレートに体現した内容。ここから全国5都市で全10公演を開催する。

 筆者は1日の公演を観に行く機会に恵まれたが、グリーンのペンライトを振り続け、手拍子や拍手を送り続け、MCのときにはステージの香取に声をかけ、共に笑いを巻き起こすファンの皆さんと香取が見事に一体化しているハッピーな様子に酔いしれた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
ネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された水戸市のアパート
「赤ちゃんをかばおうとしたのか…」「複数の凶器で犯行」水戸市で死亡のネイリスト女性(31)がかつて警察に相談していた“人間関係トラブル” 
NEWSポストセブン
1995年、チャリティーゴルフ前夜祭に参加した“ジャンボ”こと尾崎将司さん(左)と長嶋茂雄さん
【追悼・ジャンボとミスターの物語】尾崎将司さんと長嶋茂雄さん、昭和のスポーツ史に名を刻んだレジェンド2人の重なる足跡 ライバルと切磋琢磨し、後進の育成に取り組んだ
週刊ポスト
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン
真美子さん(共同通信)が使用していたブランドとは
《ハワイ・ファミリーデートで真美子さんが持っていたプチプラバッグ》「同年代インフルエンサーのアスレジャーブランド」か?と話題に 実用性の高いトートバッグ、大谷は「娘のベビーカー担当」
NEWSポストセブン
郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「奥羽山脈周辺に“異常変動”が集中」「千葉県が大きく沈降」…2026年初めに警戒すべき5つの地域
週刊ポスト
ジャーナリストの溝口敦氏(左)とフリーライターの鈴木智彦氏
《溝口敦氏×鈴木智彦氏が対談》山口組抗争終結後の暴力団 勝ったはずの六代目山口組含めて勢力は縮小、トクリュウのほうが経済規模も大きく勢いがある現状
週刊ポスト