国内

岡田晴恵氏が解説 自宅療養の注意点「備蓄は家族分全て用意、換気が大事」

自宅療養で気を付ける点は?(写真/共同通信社)

自宅療養で気を付ける点は?(写真/共同通信社)

 新型コロナ「第6波」が襲来するなか、“軽症で済む”との楽観論も広がっている。はたして本当にそうなのか。「コロナの女王」岡田晴恵・白鴎大教授が緊急解説する。【全4回の第4回】

 オミクロン株による第6波に続いてインフルエンザも流行する「ツインデミック」までもが懸念されている。すべてが初めての事態であるからこそ、今現在の新型コロナ感染拡大のなかで岡田氏が「今すべきこと」として強調するのが自宅療養の準備だ。

 岡田氏が2020年に上梓した『新型コロナ自宅療養完全マニュアル』では、備蓄品リストとして、体温計、マスク、うがい薬、使い捨てビニール手袋、ゴーグル、消毒液、ビニール袋といった感染防止用品、一般薬や食料品などを挙げている。

「オミクロンでもインフルエンザでも風邪でも、自宅療養で必要なものは同じです。今、重要なのは、そうした準備をすること。備蓄を家族分すべて揃えるということです。水枕を用意しているといっても1つでは家族が同時に感染したら足りません。食料品では喉ごしの良いレトルトのお粥やゼリー状の栄養補助食品、果物の缶詰は揃えておくといいでしょう。

 また、オミクロンでは治った後の自宅待機期間にお腹が空いたという話も聞きます。食料品も防災の延長線上で用意してください。お子さん用の食べ物や赤ちゃんには粉ミルクなども用意したいものです。

 看病する人も、オミクロン株の飛沫・エアロゾル感染を防ぐために、不織布のマスクは2重にして、100円ショップで買えるビニールのカッパを用意しておくと便利です。前で留めるタイプのカッパは、隙間からの侵入を避けるために前後ろを逆にして背中で留めるようにしてください。

 そして何より大事なのは換気です。寒い時期ですが空気を入れ替えるつもりで換気してほしい」(岡田氏)

 自宅療養では、熱や咳が止まらないといった症状があっても自分たちで対処しなければならない。

「発熱で脱水した身体には、ただの水ではなく経口補水液で水分補給をすると効果的です。市販の経口補水液が自宅にない場合は、白湯1リットルに砂糖40グラム、塩3グラムを溶かすだけで簡単に作れます。あればオレンジなどの柑橘類を搾って加えるとカリウムを補給できます。

 咳が止まらない時には、クッションなどで上体を起こした姿勢にすると鼻水や痰が気管にたれ込むのを防ぐ効果があり、楽になることがあります。空気が乾燥すると咳が出やすくなるので、エアコンの風が直接あたらないように。加湿器もお勧めですが、ない場合は濡らしたバスタオルを干して凌ぐ方法などもあります。喉を潤すと楽になりますが、冷えた飲み物や炭酸飲料は喉に負担をかけてしまうので、常温の飲み物をゆっくり少しずつ飲むと良いでしょう」

関連記事

トピックス

司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
バスツアーを完遂したイボニー・ブルー(インスタグラムより)
《新入生をターゲットに…》「60人くらいと寝た」金髪美人インフルエンサー(26)、イギリスの大学めぐるバスツアーの海外進出に意欲
NEWSポストセブン
横山剣氏(左)と作曲家・村井邦彦氏のスペシャル対談
《スペシャル対談・横山剣×村井邦彦》「荒井由実との出会い」「名盤『ひこうき雲』で起きた奇跡的な偶然」…現代日本音楽史のVIPが明かす至極のエピソード
週刊ポスト
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【ハワイ別荘・泥沼訴訟に新展開】「大谷翔平があんたを訴えるぞ!と脅しを…」原告女性が「代理人・バレロ氏の横暴」を主張、「真美子さんと愛娘の存在」で変化か
NEWSポストセブン
小林夢果、川崎春花、阿部未悠
トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”
週刊ポスト
ハワイ島の高級住宅開発を巡る訴訟で提訴された大谷翔平(時事通信フォト)
《テレビをつけたら大谷翔平》年間150億円…高騰し続ける大谷のCMスポンサー料、国内外で狙われる「真美子さんCM出演」の現実度
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の公判が神戸地裁で開かれた(右・時事通信)
「弟の死体で引きつけて…」祖母・母・弟をクロスボウで撃ち殺した野津英滉被告(28)、母親の遺体をリビングに引きずった「残忍すぎる理由」【公判詳報】
NEWSポストセブン
焼酎とウイスキーはロックかストレートのみで飲むスタイル
《松本の不動産王として悠々自適》「銃弾5発を浴びて生還」テコンドー協会“最強のボス”金原昇氏が語る壮絶半生と知られざる教育者の素顔
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
バイプレーヤーとして存在感を増している俳優・黒田大輔さん
《⼥⼦レスラー役の⼥優さんを泣かせてしまった…》バイプレーヤー・黒田大輔に出演依頼が絶えない理由、明かした俳優人生で「一番悩んだ役」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン