中国が経済的に大きな存在感を見せるなか、韓国国民の怒りの矛先は文在寅大統領にも向けられている。平井氏が続ける。
「暗礁に乗り上げた国内経済を上向かせる打開策がないなか、“媚中”の姿勢を貫いてきた文大統領が中国を増長させたという指摘もある。その文政権は対日カードも切りつくしてしまい、日本を攻撃する目新しい材料が無くなってしまった。しかも最近報道されているように、韓国では反日よりも反中が強いという状況で、国民の不満の捌け口が一気に中国に向かったとも言えます」
北京五輪の競技のなかでも、男子ショートトラックでは韓国のスター選手が不可解にも見える判定で敗退し、代わりに中国選手が決勝進出を果たすなどしたことも、騒動の火種に油を注いでいる状況である。韓国世論のトレンドは「反日」から「嫌中」にシフトしているようだ。