ライフ

脊柱管狭窄症の手術 鳥越俊太郎氏は「再発で3回」、佐川満男氏は「全身麻酔6時間」

脊柱管狭窄症の手術を複数回受けた鳥越俊太郎氏(写真/共同通信社)

脊柱管狭窄症の手術を複数回受けた鳥越俊太郎氏(写真/共同通信社)

 全国400万人の発症者がいると言われる脊柱管狭窄症。“単なる腰痛”と思って医師の診断を受けていない推定発症者数も含めると500万人超とも言われている。壮絶な痛みとの闘いを生き抜いたジャーナリスト・鳥越俊太郎さん(81)と俳優・佐川満男さん(82)の体験談を取材した。

 多くの発症者が「手術」という選択に至る。鳥越さんは、それが複数回にわたったケースだ。

「75歳のころに神経を針かなんかでひっかくような原因不明の痛みに襲われてね。ギターだと弦をかき鳴らすと音が出るけど、神経をかき鳴らすと痛みが出る(苦笑)。

 しばらく原因がわからず、近所のクリニックで神経根のブロック注射を打って痛みを和らげていたけど、すぐに痛くなる。本格的に検査をしたら、脊柱管狭窄症と診断された。最終的には手術しかない、と言われた」

 その後、脊柱管狭窄症の手術を3回にわたって受けることになる。

「整形外科で10センチほど背中を切開して、脊柱管の神経の束に触っているものを取り除きました。

 最初は背骨の4番と5番の脊柱管狭窄症だったんですよ。手術をしたら痛みが取れたけど、その後2~3年して今度は3番と4番の間の脊柱管狭窄症になり、2回目の手術をすることになった。3回目は背骨と背骨の間の椎間関節のところでね、水が溜まったんです。これがまた神経に触って強烈な痛みが出た。これを注射器で吸い取った」

 今は痛みはないが、足が少し痺れるという。

今も体内に「ボルト」が残っている

 1960年に歌手としてデビューし現在は俳優としても活躍する佐川満男さんは、今も体内に「ボルト」が残されている。

「40年前にリハーサル中に舞台から落ちて角材に身体を打ちつけたんです。でも5日間だけの舞台だったからとりあえず舞台はやりきってから病院でレントゲンを撮った。そしたら尾骨が木っ端微塵になっていた。医師には『尾骨はしっぽの名残だから、あってもなくてもいい。気になるなら手術してもいいですよ』と言われた。痛みは引いていたので、このままでいいかと思ってしまった。今思えばこれが原因だったのかもしれない(苦笑)。

 2003年に胃の手術で検査をしたときに、脊柱管狭窄症と診断されたんです。その頃たしかに足に違和感があった。絨毯の上を裸足で歩いていても、まるで砂利道を歩くような不快感があった。でも大したことはないと思いたくて放置していたら、歳を取るにつれ腰が痛くなってきた。

 2018年に、改めて検査した際、初日に造影剤を注入したら腰椎の部分がぐにゃぐにゃで造影剤が入っていかなかったんです。『もう80歳になるし、体力面を考えても今が手術のしどき』と言われ、2018年1月に手術しました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン