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阪神17年ぶりVに黄信号データ?「僅差でV逸の翌年」に低迷する背景

矢野燿大監督(中央左)は最終年で有終の美を飾れるか(時事通信フォト)

矢野燿大監督(中央左)は最終年で有終の美を飾れるか(時事通信フォト)

 昨年、前半戦に首位を独走しながら、ヤクルトに逆転優勝を許してしまった阪神タイガース。2リーグ制に移行して以来、阪神が2ゲーム差以内で優勝を逃したケースは8年ある(全て2位)。

■阪神が2ゲーム差以内で優勝を逃した年の成績
1957年(藤村富美男監督)130試合73勝54敗3分 勝率.573 ゲーム差1.0
1970年(村山実監督)130試合77勝49敗4分 勝率.611 ゲーム差2.0
1973年(金田正泰監督)130試合64勝59敗7分 勝率.520 ゲーム差0.5
1976年(吉田義男監督)130試合72勝45敗13分 勝率.615 ゲーム差2.0
1992年(中村勝広監督)132試合67勝63敗2分 勝率.515 ゲーム差2.0
2008年(岡田彰布監督)144試合82勝59敗3分 勝率.582 ゲーム差2.0
2010年(真弓明信監督)144試合78勝63敗3分 勝率.553 ゲーム差1.0
2021年(矢野燿大監督)143試合77勝56敗10分 勝率.579 ゲーム差0.0

 悔しさをバネに翌年優勝を勝ち取ったのかと思いきや、昨年を除いた7年のうち6年がBクラスに転落している。

■阪神、上記の翌年の成績
1958年(田中義雄監督)2位 130試合72勝58敗0分 勝率.554 ゲーム差5.5
1971年(村山実監督)5位 130試合57勝64敗9分 勝率.471 ゲーム差12.5
1974年(金田正泰監督)4位 130試合57勝64敗9分 勝率.471 ゲーム差14.0
1977年(吉田義男監督)4位 130試合55勝63敗12分 勝率.466 ゲーム差21.0
1993年(中村勝広監督)4位 132試合63勝67敗2 分 勝率.485 ゲーム差17.0
2009年(真弓明信監督)4位 144試合67勝73敗4分 勝率.479 ゲーム差24.5
2011年(真弓明信監督)4位 144試合68勝70敗6分 勝率.493 ゲーム差9.0

 このうち金田、吉田、真弓の3監督がオフに退任。あと一歩で優勝まで近付いた翌年は優勝争いにすら絡めない年ばかりなのだ。一方、ライバルの巨人は2リーグ制以降、2ゲーム差以内で優勝を逃したケースは6年ある(2010年は3位。それ以外は2位)。

■巨人が2ゲーム差以内で優勝を逃した年の成績
1974年(川上哲治監督)130試合71勝50敗9分 勝率.587 ゲーム差0.0
1982年(藤田元司監督)130試合66勝50敗14分 勝率.569 ゲーム差0.5
1986年(王貞治監督)130試合75勝48敗7分 勝率.610 ゲーム差0.0
1992年(藤田元司監督)130試合67勝63敗0分 勝率.515 ゲーム差2.0
2010年(原辰徳監督)144試合79勝64敗1分 勝率.552 ゲーム差1.0
2015年(原辰徳監督)143試合75勝67敗1分 勝率.528 ゲーム差1.5

 その翌年の成績はこのようになる。

■巨人、上記の翌年の成績
1975年(長嶋茂雄監督)6位 130試合47勝76敗7分 勝率.382 ゲーム差27.0
1983年(藤田元司監督)優勝 130試合72勝50敗8分 勝率.590 ──
1987年(王貞治監督)優勝 130試合76勝43敗11分 勝率.639 ──
1993年(長嶋茂雄監督)3位 131試合64勝66敗1分 勝率.492 ゲーム差16.0
2011年(原辰徳監督)3位144試合71勝62敗11分 勝率.534 ゲーム差3.5
2016年(高橋由伸監督)2位 143試合71勝69敗3分 勝率.507 ゲーム差17.5

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