スポーツ

阪神が“予祝”で矢野監督の胴上げ予行練習の違和感 「阪神は豊作を願ってるのか?」

江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏が座談会

江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏が座談会

 3月のプロ野球開幕を前に、江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏という大物球界OBの3人が『週刊ポスト』の座談会に臨んだ。原巨人、そしてキャンプイン前に今季限りでの退団を発表した矢野燿大監督率いる阪神への評価はいかに?【全4回の第3回。第1回から読む

 * * *
江本:戦力は整っているはずの巨人は本来、話は簡単。優勝するにはクリーンアップが打ち、菅野が20勝すればいいだけ。ただ、丸(佳浩)を1番に置くと、2番に苦労する。ボクなら2番に川相(昌弘)みたいなタイプを入れますね。吉川(尚輝)を入れてもバントもできないし、粘り強いバッティングができるわけでもない。“ただのいいバッター”ですからね。

中畑:原監督もそこが悩みだろうね。吉川の能力は認めているが、状況判断の中で役割を果たせず、非常に淡白だと気にしている。いっそ、“バントができない”で終わらせずに、やらせればいいんだと思うよ。

達川:できなくてもサインで動かせばいい。

中畑:サインを出して失敗したとしても、もっともっとやらせないと選手は変わっていかない。

江本:それもせずにメジャーの2番最強打者論に迎合して坂本(勇人)を2番にしたりした。なんでもメジャーの真似じゃダメ。松原(聖也)を2番に据えても、やはり小技ができない。ランナーがいると外野フライを狙っていたから、ボクが解説の時は“ホームランバッターの松原さん”と言ってやりましたよ。何がやりたいのかわからんね。

達川:わからんといえば、阪神の矢野(燿大)はなぜキャンプ前に今季での退団を発表したのか。

中畑:これまでそんな監督いたかな。

江本:いませんよ。辞めようと思っても、口に出して言ったらダメ。キャンプで糸井(嘉男)と西(勇輝)が音頭をとって矢野監督の胴上げの予行演習をした。目標達成を前もって祝い、現実を引き寄せる“予祝”と呼ばれるものだと言っていたけど、“予祝”は豊作を祈ってやること。阪神は豊作を願ってるの? 学がないのがちょっと聞きかじってやるから恥ずかしいことになる。

中畑:監督が辞めると言ってしまうと、コーチだって大変だよ。

達川:矢野が呼んだコーチは覚悟せんといかん。

関連記事

トピックス

行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン