ライフ

アカデミー賞の前代未聞ビンタ 50代女性の「髪の悩み」原因と注意点は?

第94回米アカデミー賞の授賞式に訪れた俳優ウィル・スミスと妻のジェイダ・ピンケット・スミス(時事通信フォト)

第94回米アカデミー賞の授賞式に訪れた俳優ウィル・スミスと妻のジェイダ・ピンケット・スミス(時事通信フォト)

 3月27日(現地時間)に行われたアカデミー賞授賞式の壇上で、俳優のウィル・スミスがコメディアンのクリス・ロックをビンタする場面があった。長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めるクリス・ロックが、ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスの髪型を揶揄するジョークを飛ばした直後の出来事だった。

 ジェイダ・ピンケット・スミスは自己免疫疾患による脱毛症を公表しており、それだけにウィル・スミスの怒りを買ったのだろう。ジェイダ・ピンケット・スミスは現在50歳。スキンヘッドを楽しむ彼女の姿には、女性たちから「自分も髪の毛の悩みを抱えているので勇気をもらった」という声が寄せられている。

 実は薄毛に悩む50代女性は多い。美容業界の関係者が明かす。

「今でこそ『地肌に優しいカラーリング剤』は当たり前のものですが、昔は地肌を痛める薬剤も少なくなかったと言われています。髪にダメージを与えるようなスタイリングもありますからね。公表していないだけで、薄毛に悩む40~50代の女性芸能人は日本でも実はけっこういますよ」

2019年、映画『アラジン』のプレミアに登壇したウィル・スミスさんと妻で女優のジェイダ・ピンケット。当時のジェイダは短髪(時事通信フォト)

2019年、映画『アラジン』のプレミアに登壇したウィル・スミスさんと妻で女優のジェイダ・ピンケット。当時のジェイダは短髪(時事通信フォト)

 女性の薄毛治療も手掛ける「駅前AGAクリニック」東京新宿院の大藪顕医師は、「50代の方からの分け目の薄毛、つむじのボリュームに関するお悩みが多いです」と語る。同じ“薄毛”でも、男性と女性では違いがある。

「男性の薄毛は、男性ホルモン(テストステロン)の変異物質であるジヒドロテストステロンが原因の場合がほとんどです。一方で女性の薄毛は、ストレス、食生活、ホルモンバランス、ヘアスタイルなど複数の原因が考えられて、『これが原因』と簡単に断言しづらいのが特徴です。

 そのため治療においても性別によって違いが生じます。ほとんどの男性の場合は、男性ホルモンの変異物質を抑える内服薬(プロペシア、ザガーロ)が治療の基軸となります。しかし女性の場合は、まず原因を突き止め、そこにアプローチする治療方法を考える必要があります」(大藪氏、以下同)

 50代女性の薄毛の原因として、一般的には何が考えられるのか?

「閉経などにより女性ホルモンが減少したことで、女性に少量のみ存在する男性ホルモンが毛根を攻撃しているケースが考えられます。また、無理なヘアスタイル、過度なヘアケアが原因というケースも多いです」

 ヘアスタイルやヘアケアの方法によっては、長年続けることで薄毛に繋がる可能性は大いにある。

「刺激の強い薬剤は使わないようにして、同じ分け目のヘアスタイルが続くことは避けましょう。牽引性の脱毛症を避けるため、ポニーテールなどのヘアスタイルは避けたほうがいいですね。リフトアップ効果を狙い、思い切り引っ張って髪を束ねることは頭皮にダメージを与えてしまう可能性があります」

 正しい知識を身につけて、髪のオシャレを楽しんでほしい。

トピックス

近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
「参政党パワー」の正体とは(神谷宗幣・代表)
叩かれるほどに支持が伸びる「参政党パワー」 スピリチュアリズム勃興の中で「自分たちは虐げられていると不安を感じる人たちの受け皿に」との指摘
週刊ポスト
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン