発起人に名を連ねる菅義偉の隣には、二階俊博の名前が。修正テープで隠されていたという

発起人に名を連ねる菅義偉の隣には、二階俊博の名前が。修正テープで隠されていたという

「二階派の件については、私自身は二階先生から了解をいただいているという認識だったんです。昨年12月24日に二階先生と20分に渡りお話しをさせていただきました。そもそも政界って言うのは、来るものを拒まず、去る者を追わずじゃないですか。しっかり私も派閥を離れることをお伝えして、それで了解を得たと考えていました。

 ところが2月21日に手紙(編集部注・退会勧告通知)が来るわけです。それを見て、私の認識がちょっと違っていたのかと考え直しました」

 片山氏は政経セミナーの発起人の件についてはこう話す。

「私は12月に二階派を離れたわけですが、政経セミナーの発起人に二階先生が入っているのは二階派の長としてではなく、元幹事長ですし、私とのお付き合いもあるので、そういう意味で発起人になっていただくことにしたんです。二階派では中曽根弘文先生も発起人にいらっしゃいますが、これも二階派の関係ではなく、参議院会長をお務めになられていたので、参議院ということで発起人をお願いしています。二階派だからという人選ではないんです。

 12月のお話で、二階派を離れることはご了解いただいていると思っていましたので、1月に政経セミナーの発起人をお願いすることとしました。要請は事務所同士で行なっており、二階先生の事務所にご了承いただいたということなんです。発起人をお願いしたいという要請に、『どうぞ』と受けていただいたということなんです。

 ところがその後、手紙(編集部注・退会勧告通知)が出てきた。それで私のほうも、了解されていないとも考えるようになり、1月21日以降に関しては、二階先生のお名前を発起人から外すようにしたんです。これは誰から要請を受けてと言うことではなく、あくまで私の自主判断です。どこからもクレームなど入っていません。

 ですから、1月21日よりも前にお配りした分(編集部注・案内状)については二階先生のお名前がありますが、それ以降に配布したものについては、修正テープでお名前を外しています」

 ちなみに、片山氏は2月の緊急会見の中で「3月13日の自民党大会までに新たな所属派閥を明らかにする」とし、安倍派入りについて「今から手続きを取っていく。安倍晋三・元首相に任せている」と語っていたが、正式に入会を果たしたという。

 派閥の勢力を競い合う自民党では議員の引き抜きは派閥間の揉め事のタネになりかねないが、片山氏の今後や如何に。

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