西宮市長選の応援に駆け付けた吉村洋文・大阪府知事
しかし3月27日に行なわれた西宮市長選(兵庫県)では、日本維新の会の単独候補が自民党相乗りの元立憲民主党国会議員の現職候補に大差で敗れた。激戦が伝えられた選挙戦最終日には、ポスト松井の最右翼と言われる吉村洋文・知事が応援に入ったものの、及ばず。さらに同日に投開票された西宮市議補選でも、日本維新の会が公認した市議候補2人が落選している。ある日本維新の会の議員はこう言う。
「大阪万博を成功に導くには、政府挙げてのオールジャパンの支援体制が必要です。だが、自民党は先の西宮市長選で立憲民主党と手を組み維新候補を追い落とした。野党第一党になると宣言した日本維新に対する岸田文雄・政権の態度は冷淡。参院選での対立を機に中央政府が、維新の肝である万博についてあれこれつついてくるようになれば、成功はほど遠くなる」
大阪では向かうところ敵なしの維新。国民と政府からの支持を得て、党をあげて主導する大阪万博を無事成功へとこぎ着けられるか。
◆ジャーナリスト・藤本順一の政治コラム「永田町ワイドショー」
来春で大阪市長を退任する松井一郎・大阪市長