──スタッフも含めたさまざまな人たちのアイデアが集約されて、あの戦闘シーンになっていたわけですね。
中川:そうです。周りから見たら「今度は若くて頼りない殺陣師だし、私たちが支えてやるか」みたいな感じで、いろんなアイデアを出してくださったんですよね。それに対して僕も「あっ、じゃあ、使わせていただきます」って言いながら作っていったんです。
ですから、『真田丸』では僕はすごくいろいろな人に助けられました。
【プロフィール】
中川邦史郎(なかがわ・くにしろう)/1971年生まれ、北海道出身。若駒プロ所属。大河ドラマ『真田丸』、時代劇『陽炎の辻完結篇』、新連続テレビ小説『ちむどんどん』の殺陣指導を担当。
【聞き手・文】
春日太一(かすが・たいち)/1977年生まれ、東京都出身。映画史・時代劇研究家。
※週刊ポスト2022年4月8・15日号