デジタルから離れる
北京五輪フィギュアスケート男子シングル金メダリストのネイサン・チェン選手は、五輪開催中はSNSから距離を置いていたと明かしている。
「デジタルによって私たちの生活は便利になりましたが、デジタルに頼りすぎると認知機能が低下し、脳が過労状態になります。SNSは有益な情報を得られる一方で、知りたくない情報を目にすることもあります。
ネガティブな情報を目にすると脳が疲弊してしまって、体に起こっている異変にも気づきにくくなる。また、スマホは画面が小さく、眼球を動かさなくても見られるため、脳の刺激にはなりません。
何となく不調だな、疲れたなと思ったら、デジタルから距離を置くことをおすすめします」
【プロフィール】
脳内科医・加藤俊徳さん/加藤プラチナクリニック院長。脳の学校代表。これまで1万人以上の脳を診断、治療を行う。近著に『名医が実践する 脳が変わる超・瞑想』(サンマーク出版)がある。
メンタルトレーナー・高畑好秀さん/アスリートや囲碁・将棋士、芸能人らにメンタルトレーニングの指導を行う。近著に『不安定な世の中を生きる7つのヒント 心を強くする小さな習慣』(ザメディアジョン)がある。
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/坂木浩子(ぽるか)
※女性セブン2022年4月21日号