小児へのワクチン接種には様々な見解が(写真/共同通信社)
谷本医師も、子供の置かれた状況によって、正解は変わるという。
「小児のワクチンの接種に関しては、白黒はっきり言えるほどデータが揃っていないのが現実です。ワクチンを打って強い副反応が出る可能性もあるし、打たずにコロナに罹って重症化する可能性もある。悩むお気持ちは十分にわかります。
ただ、重症化率が下がるという有効性はあるようなので、『子供の活動に制限をなくしたいから』といった、打つ理由をはっきり挙げられるなら、打たせるといい。迷っているのなら、『今は打たせない』と様子見の選択肢もある。コロナの流行の波もあり ますし、次の変異株の状況を見て改めて判断してもいいと思います」
正解があるわけではない問題だからこそ、一番大切なのは家族でしっかりと話し合って決めることだ。
※週刊ポスト2022年4月22日号