芸能

不時着ロスにおすすめ韓国ドラマついに上陸!「近くて遠い」切なさ

ジュノ(2PM)除隊後復帰作。切ない愛を描く歴史ロマンス。(c)2021MBC 

ジュノ(2PM)除隊後復帰作。切ない愛を描く歴史ロマンス。(c)2021MBC

 韓国と北朝鮮の禁じられたラブストーリーを描いた韓国ドラマ『愛の不時着』。“不時着ブーム”から2年ほどたつ今も、主演のふたり、ヒョンビンとソン・イェジンの結婚式のニュースが飛び込んだり、韓国ドラマ史上記録に残る名作として話題になり続けている。

 そんな中、その歴史に並ぶと言われるほど韓国で大ヒットしたドラマ『赤い袖先(原題)』が、ついに日本上陸! 韓国の大ベストセラー小説のドラマ化で、『2021MBC演技大賞』8冠受賞。この話題作をひと足先に鑑賞した韓国人の筆者が見どころをお伝えしたい。

『愛の不時着』を思わせるキュンキュンシーンが満載。(c)2021MBC

『愛の不時着』を思わせるキュンキュンシーンが満載。(c)2021MBC

『愛の不時着』は、近いようで絶対超えられない国境を超えた男女の切ない愛、という空想のファンタジー設定だったが、『赤い袖先(原題)』は、史実に基づく王と女官のラブストーリーだ。袖の先が触れ合う距離にいながら、手の届かぬ人――やはり、近いようで絶対に超えられない遠い存在同士。より切なさと美しさが増す。

王と女官の袖先は、触れ合う近さでありながら、その思いは秘めたまま・・・・・・。(c)2021MBC

王と女官の袖先は、触れ合う近さでありながら、その思いは秘めたまま・・・・・・。(c)2021MBC

 主人公は、約250年前の朝鮮時代第22代王イ・サンと女官ドクイム。ドラマの題名にある「赤い袖先」は、朝鮮時代の女官を意味する。なぜなら、女官の服の袖先は赤い布で作られていたから。

 イ・サン役のジュノ(32)は2008年にデビュー、2PMではK-POPのトップアイドルとして活躍しつつ、2013年に映画デビューを果たして以来、その演技力も高く評価されてきた。アイドルは演技ができないという当時言われていた常識を覆した1人でもある。

 特に、『赤い袖先(原題)』はジュノの除隊後復帰作としても注目されていた。韓国の人々に愛される王、イ・サンを描いたドラマや映画は数多く、その時代を代表する俳優がこの王を演じてきた。日本でも愛されたドラマ『イ・サン』(2007~2008年)では、イ・ソジンが、映画『王の涙 -イ・サンの決断-』(2014年)では、ヒョンビンが演じている。

 ジュノも、イ・サンを演じるプレッシャーを感じたと、韓国のある番組で話していた。しかし、王のカリスマ性から内面に抱えた複雑な想いまでジュノは見事に演じている。特に涙を流すシーンでは、見ている人ももらい泣きせずにはいられないほど。祖父役との緊迫したシーンの撮影では、カットがかかった後、その場にいたキャストやスタッフから思わず大きな拍手がわいたという。

2PMのジュノの演技が涙を誘うと絶賛された。(c)2021MBC

2PMのジュノの演技が涙を誘うと絶賛された。(c)2021MBC

 

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン