そして、王と恋する女官を演じたのは、イ・セヨン。4才で子役としてデビューして以来、数々の時代劇に出演し、「時代劇女神」と呼ばれる人気女優(日本でいえば宮崎あおいさんのような存在かなと個人的には思っている)。今作品はそんな彼女の2年ぶりの時代劇で、非常に期待を集めていた。さすがと思わせる繊細な表情と目線にぜひ注目してほしい。
ヒロインは韓国で「時代劇女神」と呼ばれる透明感のある人気女優イ・セヨン。(c)2021MBC
ドラマのおもしろさをさらに倍増してくれるのは、主人公をとりまくキャラクター達だ。『愛の不時着』での北朝鮮の住民たちのように、このドラマでは、王の保衛武士とドクイムの周りの女官がその役割を担っている。
特に、『愛の不時着』でソ・ダンの母親を演じ、映画『パラサイト』でも主人公の母親役、日本でもおなじみのベテラン女優チャン・ヘジンがまたもや好演。女官の上司役で、持ち前のコミカルな演技魂をさく裂している。
実際にあった話だから、韓国人ならほぼ誰もが結末を知っているのに引き込まれてしまい、放映中の視聴率は右肩上がりを記録。クオリティの高さは間違いない、絶対ハズレなし、と安心して見ていられる。
ここで、知っておけばより楽しめる時代背景や裏話を少しご紹介したい。