国内

4630万円誤送金、男性の正体 家賃は2.5万円、元同僚は「いたって真面目」

はたして4630万円は返ってくるか(阿武町役場)

はたして4630万円は返ってくるか(阿武町役場)

 山口県阿武町で、新型コロナウイルス対策の給付金を対象だった463世帯に10万円ずつ振り込むところを、町の職員が誤って男性Aの口座に4630万円を振り込んでしまった騒動。Aは代理人弁護士を通じて謝罪と返還の意志を示していると伝えられているが、「ネットカジノで使い切った」とも説明しており、大金の行方が注目されている。

 誤送金で大金を手にした渦中のA(24才)は、これまでに2度、警察の聴取を受けたという。代理人弁護士と連絡は取っているが、住んでいた自宅からは姿を消し、雲隠れ中だ。四方を山に囲まれた、のどかな地で起きた大騒動を追った──。

 阿武町の中でも、ひときわ自然豊かな地区にある、かなりの築年数が経過した一戸建て。150坪をゆうに超える広い敷地に建つ家屋は、3世帯でも暮らせるほど大きく、朱色の瓦が目立つ。周囲は空き家ばかりで、1km圏内に人が住んでいる家は1軒もない。近くまで走るバスの路線もない“限界集落”のその家でAがひとり暮らしを始めたのは、1年半ほど前のこと。

「ほっそりとした体形でダボッとした服装を好んで着ていました。黒髪のロン毛を後ろで結んでいて、少し近づきがたい雰囲気でしたね。目鼻立ちがくっきりとしたイケメンです」(Aの知人)

 Aは、阿武町に住むことで10万円の補助金を受け取れる「空き家バンク制度」を利用して、県内の別の場所から転居した。家賃は月2万5000円と破格だ。Aは車で40分ほどの場所にあるホームセンターに勤めていたが、誤送金問題が発覚してすぐの4月中旬に退職した。

「いたって真面目で、仕事もしっかりしていました。ただ、無口で自分のことを話したがらず、何を考えているかわからない感じ」(元同僚)

 前出の知人は「友人は少ないようで、休みの日は誰かと会ったりすることもなく、時間を持て余していたようです」とつけ加えた。Aが以前住んでいたのは、阿武町から車で1時間ほど離れた山口市内の公営アパート。周囲にマンションや一戸建てが建つ住宅街の一角にある。

「玄関ドアの前にしゃがんで、よくたばこを吸っていました。作業服のような格好で朝早くから仕事に出かけていましたよ。駐車場で軽自動車のタイヤ交換をしていたこともあって、そういった仕事をしているのかと思っていました。休みの日に、同年代のお友達と4人くらいで大きな車に乗って出かけるところを見たこともあります」(近隣住民)

関連記事

トピックス

〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン